寺田眞浩

寺田 眞浩のプロフィール

寺田 眞浩（てらだ まさひろ、1964年2月14日生まれ）は、日本の著名な化学者であり、特に反応有機化学の分野での研究が評価されています。現在、彼は東北大学の教授として教育および研究の両方に貢献し続けています。

受賞歴と業績

2017年には、「高機能性有機酸ならびに有機塩基触媒の創製」に対して有機合成化学協会賞を受賞し、彼の業績が有機合成化学や関連産業に大きく寄与していることが認められました。寺田氏の研究は、医薬品や農薬、機能性材料の合成を効率的かつ環境に優しい方法で行うことに焦点を当てており、彼はこの分野における第一人者の一人として知られています。

学歴と経歴

寺田は東京都立狛江高等学校を卒業後、東京工業大学（現在の東京科学大学）に進学し、化学工学科を専攻しました。大学院では博士前期課程を修了し、博士後期課程を中退しましたが、その後、1989年から東京工業大学にて助手としてキャリアをスタートさせました。

1997年には同大学で応用化学専攻助手に就任し、2001年には東北大学の助教授に昇進します。2006年には教授に昇格し、現在は反応有機化学研究室を指導しています。また、彼は数度にわたり海外での研究機会も得ており、特に1999年から2000年にかけてはハーバード大学にて文部省の在外研究員として活動しました。

主な著書と論文

寺田氏は数多くの著書と論文を発表しており、以下はその一部です：

• - 『Handbook on Lewis Acids-Application in Organic Synthesis Vol. 2』
• - 『Comprehensive Asymmetric Catalysis Vol. 3』
• - 『Lewis Acid Reagents: A Practical Approach』

これらの著作は化学分野における重要な参考文献とされています。

掲載論文の一例

彼の論文には、"Asymmetric Direct Vinylogous Aldol Reaction of Furanone Derivatives Catalyzed by an Axially Chiral Guanidine"や、"Copper-Catalyzed Tandem [2,3]-Rearrangement and 6π-3-Azatriene Electrocyclization"など、数多くの影響力のある研究成果が含まれています。

学術活動と役職

寺田氏は、東北大学大学院理学研究科の科長を2017年から務め、2020年からは副理事として研究担当をしています。彼のリーダーシップのもと、大学は化学研究の進展に寄与し続けています。

所属学会

寺田は、日本化学会、アメリカ化学会、有機合成化学協会に所属しており、国内外での科学的交流を通じて、化学研究の発展にも寄与しています。

結論

寺田眞浩は、日本における化学教育と研究の発展を牽引する存在であり、彼の業績は今後の化学研究においても重要な指針となることでしょう。彼の努力は、環境に優しい方法での有機合成技術の向上に向けて、さらなる進展を遂げることが期待されています。彼の研究成果は、今後も多くの人々に影響を与え続けることでしょう。

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