東京都立狛江高等学校

東京都立狛江高等学校：国際交流と文武両道の融合

東京都狛江市に位置する東京都立狛江高等学校は、地域唯一の東京都立高校として、その歴史と特色ある教育活動で知られています。略称は「狛高」。多摩川沿いの自然豊かな環境に恵まれ、国際色豊かな教育と活気あふれる部活動が特徴です。

国際色豊かな教育環境

狛江高校は、国際理解教育に力を入れている点が大きな特徴です。オーストラリアのキラウィ高等学校や台湾の台北市立大同高級中学など、海外の学校との交流プログラムが盛んで、短期交換留学や長期留学生の受け入れなど、積極的に国際交流を推進しています。東京外国語大学の留学生との交流活動も行っており、生徒たちは多様な文化に触れる機会に恵まれています。さらに、韓国や台湾への修学旅行を実施し、現地の学校との交流を深めています。これらの活動を通して、生徒たちはグローバルな視点とコミュニケーション能力を養っています。東京都教育委員会からは国際交流リーディング校に指定されており、その取り組みは高く評価されています。

充実した教育内容と進路指導

高校生活において、学力向上は不可欠です。狛江高校では、国語、英語、数学の3科目を中心とした習熟度別授業を実施し、生徒一人ひとりの学力に応じたきめ細やかな指導を行っています。土曜授業を実施することで、平日7時間授業のメリットを最大限に活かし、学習内容の充実と放課後時間の有効活用を両立させています。その結果、卒業生の多くが4年制大学へ進学しており、難関大学への進学者も多く輩出しています。2024年度には、GMARCH大学への合格者が150名以上を数えました。進学指導研究校としての指定も受けており、進路指導にも力を入れています。

活気あふれる部活動

学業だけでなく、部活動にも力を入れている狛江高校。運動部18部、文化部13部、合計31もの部活動があり、生徒たちはそれぞれの才能を伸ばす場を見つけることができます。特に、硬式野球部は2021年の選抜高校野球大会21世紀枠の東京都推薦校に選出されるなど、都内でも注目を集める存在です。ダンス部は日本高校ダンス部選手権で4度の優勝経験を誇り、高い実力を持ちます。その他、男子サッカー部や筝曲部なども全国レベルで活躍するなど、多くの部活動が素晴らしい実績を残しています。

歴史と伝統

狛江高校は1972年に設立されました。それまで狛江市には都立高校がなかったため、長年の要望を受け、ようやく開校に至りました。1973年度の入学式は、校舎建設が間に合わず、東京都立世田谷工業高等学校で行われました。新校舎への移転後、開校記念式典が挙行され、その後、国際理解教育推進校の指定を受けるなど、発展を遂げてきました。現在では、校舎の改修や新体育館、サブアリーナの建設など、教育環境の整備も進められています。

学校生活の象徴

狛江高校の象徴である制服はブレザータイプで、女子生徒はスカートとスラックスから選択できます。校章は飯田繁氏によるデザインで、イチョウをモチーフとしています。校歌は国文学者坊城俊民氏作詞、英文学者田崎篤次郎氏作曲によるもので、狛江市の歴史や自然が歌詞に反映されています。学校行事には、台湾への修学旅行、文化祭、体育祭（公孫樹祭）、ロードレース、合唱祭、球技大会などがあります。

アクセス

小田急小田原線「和泉多摩川駅」から徒歩3分と、駅からのアクセスも良好です。

著名な卒業生

狛江高校からは、数多くの著名な卒業生が輩出されています。フリーアナウンサー、俳優、声優、女優、作家、学者、スポーツ選手など、様々な分野で活躍する卒業生たちが、社会に貢献しています。

まとめ

東京都立狛江高等学校は、国際理解教育、充実した学習環境、活気あふれる部活動など、多くの魅力を持つ学校です。自然豊かな環境の中で、文武両道の精神を体現し、グローバルな視点を持つ人材育成を目指しています。将来、国際社会で活躍したいと考えている生徒にとって、最適な環境と言えるでしょう。

もう一度検索