寺田祐也

寺田 祐也

寺田 祐也（てらだ ゆうや）氏は、1980年5月7日に静岡県静岡市で生を受けた、日本の元プロ野球選手です。現役時代は内野手としてプレーし、右投げ右打ちでした。

高校時代からプロの世界へ

出身地である静岡県の静岡高等学校に進学し、硬式野球部で野球に打ち込みました。高校2年生の秋季大会では、チームが県大会で3位となり東海大会へ進出しましたが、残念ながら初戦で敗退しています。当時のチームには、1学年下に後にプロ入りする高木康成投手がいました。

高校での活躍が評価され、1998年のドラフト会議において、阪神タイガースから5位指名を受けてプロ入りが決まりました。阪神タイガースでの背番号は「66」でした。

阪神での日々

プロ入り後、寺田選手は内野の複数のポジションを高いレベルでこなせるユーティリティプレイヤーとして、首脳陣やチームから期待が寄せられていました。しかし、プロ野球の厳しい競争環境の中で、一軍公式戦の舞台に立つことは残念ながら一度も叶いませんでした。

入団から3年目のシーズンにあたる2001年、球団から戦力外通告を受けることとなりました。これは、1980年度生まれで、いわゆる「松坂世代」に属する選手としては、同期ドラフト組で、当時横浜ベイスターズ（現：横浜DeNAベイスターズ）に所属しており、同じ時期に戦力外通告を受けた金川直樹選手と並んで、比較的早期にプロ野球界を離れることとなった選手の一人です。

退団後の模索

プロ野球選手としてのキャリアを終えた後、寺田氏は野球の指導者になる道を志しました。そのために体育大学の受験にも挑戦しましたが、合格には至りませんでした。

その後は故郷に戻り、自身が卒業した学校の少年野球チームで子どもたちへの指導にあたるとともに、プロ野球選手としての現役復帰を諦めず、個人的なトレーニングや練習を継続する日々を送りました。

イタリアでの挑戦、そして引退へ

2005年、寺田氏は日本国内でのプロ復帰を目指す傍ら、海外に新たなプレーの場を求めました。イタリアのプロ野球リーグ、セリエA2に所属するフィオレンティーナ・ベースボールの入団テストに挑戦し、これに合格。異国の地イタリアでプロ野球選手として再びプレーする機会を得ました。

フィオレンティーナでは、主に遊撃手としてレギュラーポジションを獲得し、チームの中心選手の一人として活躍しました。しかし、同年オフにチームがイタリア人選手の育成を最優先とし、外国人選手枠を撤廃するという方針転換を行ったため、その影響を受ける形でチームを離れることとなりました。この退団をもって、寺田氏は現役選手としてのキャリアに終止符を打ちました。

家族構成

寺田氏の兄は、寺田庸一氏です。庸一氏は、MLB（メジャーリーグベースボール）のロサンゼルス・エンゼルスでトレーナーとして活躍しており、兄弟揃って野球界に深く関わっています。

プロ野球詳細記録

• - 一軍公式戦出場記録: なし
• - 背番号:

- 66（1999年 - 2001年）

寺田祐也氏は、日本国内のプロ野球では一軍出場を果たせませんでしたが、その後のイタリアでのプレー経験など、ユニークなキャリアを歩んだ元プロ野球選手です。

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