高木康成

高木 康成の野球人生

高木康成（たかぎやすなり）は、1982年3月30日に静岡県榛原郡吉田町に生まれ、元プロ野球投手として活躍しました。彼は大阪近鉄バファローズの最後の勝利投手として記憶されています。

経歴

プロ入り前

高木は小学校3年生で野球を始め、中学時代にはエースとして全国中学校軟式野球大会で初出場し、見事に初優勝を果たしました。静岡高等学校在学中の3年次には、第81回全国高等学校野球選手権大会に出場。初戦の倉吉北との試合において17奪三振を記録し、以降の試合でも好成績を収めました。1999年度のドラフトでは、大阪近鉄バファローズから2位指名を受け、入団しました。

近鉄時代

彼のプロとしてのキャリアは2001年から始まりました。初の登板では5試合に出場し、初勝利を記録。2002年には主にリリーフとして27試合に登板し、防御率は2点台で安定した成績を残しました。しかし、2003年には一軍登板がないシーズンとなりました。2004年には主に先発として起用されますが、防御率は5点台に終わり、同年の9月24日には近鉄の本拠地最後の試合で勝利投手となり、その試合が近鉄最後の勝利となりました。

オリックス時代

2005年は、わずか8試合に登板し、芳しい成績は残せませんでした。その後の2006年にはリリーフ投手として21試合登板。防御率3.20とともに復活の兆しを見せました。2007年には一軍に定着し、54試合に登板。最終的に防御率2.62の安定した成績を記録しましたが、2008年には再び怪我に悩まされることになります。

巨人時代

2009年オフに読売ジャイアンツへ移籍し、2010年には移籍後初登板を果たすと、21試合に投げて自責点3、防御率1.09の驚異的な成績を収めました。しかし、2011年以降は起用法が変わり、打ち込まれるケースが増えていきます。2012年には再び安定感を取り戻し、前半戦では無失点記録を更新しましたが、2013年に肩の手術を受けた後、2014年には戦力外通告を受け、引退を決意しました。

引退後

引退後は巨人の二軍サブマネージャーとして球団に残り、年月を重ねるにつれて役職も昇進。2024年には編成副本部長プロ担当として新たな道を歩んでいます。

選手としての特徴

高木は平均球速139km/h、最速147km/hのストレートを持ち、変化球も多彩な軟投派左腕でした。彼の投球スタイルは、特に高校時代に多くの三振を奪ったカーブに代表されています。

人物

高木はプレースタイルともに彼自身の特異なエピソードでも知られており、契約時に小さな妥協を強いたり、ウィルフィン・オビスポとの髪質の類似により話題になったこともありました。また、律義な性格と評価される一面もあります。特にジャイアンツへの移籍後、その性格を生かしてテレビ番組での活躍も見せました。

高木康成のキャリアは、選手としてだけでなく、野球界で重要な役割を果たす人材としても光り輝いています。

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