専称寺 (いわき市)

専称寺（せんしょうじ）

福島県いわき市平山崎に位置する浄土宗の寺院、専称寺は、梅福山という山号を持ち、本尊として阿弥陀如来を祀っています。特に境内は梅の名所として広く知られ、多くの人々がその美しい景観を求めて訪れます。

歴史

専称寺は、応永2年（1395年）に良就十聲によって創建されました。良就は、浄土宗名越派の祖である良弁（尊観）の教えを受け継ぐ僧であり、その流れを汲んでいます。江戸時代には、名越派の奥州総本山、檀林寺として、多くの僧侶を育成し、東北地方における浄土宗信仰の中心的な役割を果たしました。

しかし、寛文8年（1668年）には、伽藍が焼失するという大きな被害に見舞われました。その後、再建されましたが、2011年の東日本大震災によって、再び大きな被害を受けました。総門と本堂が全壊するという甚大な被害の中、2018年の再建を目標に復興が進められています。

文化財

専称寺には、国の重要文化財に指定されている建造物があります。

本堂: 寛文8年（1668年）の焼失後、寛文11年（1671年）に再建されたと伝えられています。入母屋造で、瓦形の鉄板で屋根が葺かれています。
庫裏: 元禄3年（1690年）に建立されました。寄棟造で茅葺きの屋根が特徴的です。
総門: 江戸時代前期に建立されたと推定されています。

これらの文化財は、専称寺の歴史と文化的な価値を今に伝える重要な遺産となっています。

関連項目

日本の寺院一覧
日本の寺の画像一覧

外部リンク

専称寺ホームページ

専称寺は、その長い歴史の中で、数々の困難を乗り越え、地域の信仰の中心として、また美しい梅の名所として、多くの人々に愛され続けています。再建された姿が、一日も早く見られることが期待されます。

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