専門調理師・調理技能士

専門調理師・調理技能士とは、調理師法に基づく「専門調理師」という称号と、職業能力開発促進法に基づく「調理技能士」という称号を合わせた総称です。これらの称号は、公益社団法人調理技術技能センターが実施する調理技術技能評価試験に合格することで得られます。

専門調理師

調理師法第8条の3では、調理師の資質向上のための調理技術に関する審査が規定されており、この審査は「技術審査」と呼ばれています。技術審査は、「技術審査試験」（学科および実技試験）によって行われます（調理師法施行規則第15条）。

技術審査に合格すると、実技試験で選択した科目に応じて、以下の専門調理師の称号を得ることができます。

日本料理専門調理師
西洋料理専門調理師
麺料理専門調理師
中国料理専門調理師
すし料理専門調理師
給食用特殊料理専門調理師

調理技能士

調理技能士は、国家資格である技能検定制度の一種であり、職業能力開発促進法第47条第1項に基づく指定試験機関（公益社団法人調理技術技能センター）が実施する、調理に関する学科および実技試験に合格した者を指します。

職業能力開発促進法により、調理技能士の資格がない者が「調理技能士」と名乗ることは禁じられています。調理技能士には等級の区分はなく、単一等級です。

受験者は、以下の調理作業の中から一つを選択して受験します。

日本料理調理作業
すし料理調理作業
西洋料理調理作業
中国料理調理作業
めん料理調理作業
給食用特殊料理調理作業

調理技能士の資格は、職業訓練指導員（日本料理科、西洋料理科、中国料理科）の実技試験において、関連学科の免除資格として認められています。また、単一等級は、調理師養成施設における「食文化概論」「調理理論」「調理実習」の教員資格としても活用できます。

調理技術技能評価試験

調理師法における技術審査試験と、職業能力開発促進法における技能検定試験は統合されており、「調理技術技能評価試験」として実施されています。この試験は、公益社団法人調理技術技能センターが実施しており、合格すると専門調理師と調理技能士の両方の資格を取得できます。

受験資格

受験資格については、詳細な情報が不足しているため、公式ウェブサイトなどで確認してください。

試験内容

学科試験

学科試験では、以下の分野に関する知識が問われます。

調理一般（調理の種類と特徴）
調理法（調理施設の構造と使用法、調理器具の種類・用途と使用法、食器の種類と用途、調理の方法、献立、調理計画）
材料（材料の種類、性質、用途）
食品衛生および公衆衛生（一般的な知識）
食品と栄養（一般的な知識）
関係法規（調理師法関係法令と食品衛生法関係法令のうち調理に関する部分）
安全衛生（詳細な知識）

実技試験

実技試験では、以下の分野の中から一つを選択します。

日本料理
西洋料理
麺料理
中国料理
すし料理
給食用特殊料理

実技試験では、選択した分野において、献立の作成、材料の選定、料理の調理、積算および見積もりなどの能力が評価されます。

関連項目

技能士
調理技術技能センター

脚注

詳細な情報については、関連機関の公式ウェブサイトをご参照ください。

外部リンク

公益社団法人調理技術技能センター公式ページ

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