将軍澳運動場

将軍澳運動場

将軍澳運動場（しょうぐんおううんどうじょう）は、香港特別行政区の新界西貢区に位置する多目的スタジアムです。この運動場は陸上競技専用の施設としても知られており、香港リーグの傑志SCがホームスタジアムとして利用しています。施設は香港政府が所有し、康楽及文化事務署がその運営を行っています。

施設概要

将軍澳運動場は、敷地面積が約5.9ヘクタールで、主に二つのメイン施設から構成されています。メインスタジアムには、400メートルトラックと11人制サッカーが行える天然芝のフィールドがあります。観客席は屋根付きの常設スタンドが3,500席用意されており、イベントの際には最大1,500席の仮設スタンドを増設することが可能です。これにより、将軍澳運動場は最大で5,000人を収容できる能力を持っています。また、サブグランドは香港初のウォーミングアップ専用グラウンドとして設計されており、ここでも天然芝のフィールドを使用して7人制サッカーの競技が行えます。さらには、国際大会を開催するために必要な各種施設が揃っています。

設計

将軍澳運動場の設計は、東アジア競技大会のために特別に考慮されており、他の地方競技場とは異なる特徴があります。具体的には、入口広場やプレスルーム、応接施設などが一体的に設けられています。これにより、国際的な規模のイベントの際にもスムーズな運営が可能です。デザインには、この大会に参加する9カ国を象徴するために、三日月型のスタンドの屋根に9つの天窓が設けられています。さらに、施設全体の配置はオリンピックの五輪マークを参考にしています。

フィールド

将軍澳運動場は、国際陸連に認定されたクラス1の陸上競技場で、全長400メートルのトラックは8レーンあり、全天候対応の舗装が施されています。この特異な点として、通常の赤いトラックではなく、メインスタジアムは緑色、サブグランドは青の舗装が使用されています。主任設計士は、トラックが必ずしも赤色である必要はないとし、ベルリン・オリンピアシュタディオンでは青のトラックも使用されていることを挙げています。色の選定によって香港ならではの特徴を出すことが可能であると強調しました。さらに、香港浸会大学からの研究では、青や緑のトラックが性能に影響を与えないとの報告もあります。フィールドは、サッカー用に105メートル×65メートルの天然芝が整備されています。

参考文献及び脚注

外部リンクには康文署が提供する将軍澳運動場に関する情報が掲載されています。施設の詳細や利用方法については、公式サイトを参照してください。

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