小久保徳子

小久保 徳子のプロフィールと業績

小久保 徳子（こくぼ のりこ）は、1958年6月15日に長崎県西彼杵郡高島町（現在の長崎市）で生まれました。彼女は、ウェブ同窓会の設立者であり、IT業界においてもその名を知られる存在です。小久保氏は、大学を卒業後、千代田コンピュータサービス株式会社（現・三菱電機インフォメーションテクノロジー）に入社し、ITの基礎を築くことになります。

学歴と初期キャリア

高島町立高島小学校（現在の長崎市立高島小学校）、長崎市立土井首中学校、長崎県立長崎東高等学校を経て、千代田電算機学院を卒業しました。卒業以来、一貫してIT業界でのキャリアを追求し、千代田コンピュータサービスでの経験を積んでいきました。

1990年には自身の会社である有限会社ヌーベルバーグを設立し、同社の代表取締役に就任しました。彼女はここでの経験を通じて、ビジネスの運営やマネジメントに関する知識を深め、将来的な事業の展開に備えました。

ウェブ同窓会「この指とまれ!」の設立

彼女のキャリアの中で特に注目されるのが、1996年に設立したウェブ同窓会「この指とまれ!」です。これは、小久保氏が出身高校の同窓会からインスパイアを受けて始まったもので、インターネット技術を利用して同窓生同士がつながる場を提供するものです。自らシステムを構築し、インターネット上の仮想同窓会を実現させました。

2000年には有限会社ヌーベルバーグを株式会社ゆびとまに改組し、同社の代表取締役としての地位を維持しながら、同窓会を全国展開へと導きました。同窓会の設立は多くの人々の懐かしい思い出やつながりを再確認する場となり、彼女はこの事業を通じて社会に大きな影響を及ぼしました。

受賞歴と公私活動

2001年には、彼女の功績が評価され、「日経ウーマンオブザイヤー」を受賞。特に女性起業家としての先駆的な役割が高く評価されました。その後、2005年に彼女はゆびとまの代表取締役を退任し、その後は取締役名誉顧問として会社に関与し続けました。

さらに、小久保氏は2006年の長崎県知事選挙に無所属で立候補し、民主党の支援を受けながら選挙戦を戦いました。しかし、現職の候補者に大差で敗れる結果となりました。彼女の果敢な挑戦は、地域に対しても強いメッセージを送りました。

著書と今後の展望

小久保氏は、2001年に著書「答えはいつも半歩先―ウェブ同窓会『この指とまれ!』誕生物語」を出版し、自身の経験やビジョンを多くの人々に共有しています。今後の彼女の活動にも注目が集まります。

長崎出身の小久保徳子氏は、IT界のリーダーとしての道を歩み続けており、今後も様々な分野での活躍が期待されています。

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