小倉山城 (美濃国)

小倉山城（おぐらやまじょう）

小倉山城は、岐阜県美濃市泉町小倉山にあった日本の城（平山城）で、美濃市の指定史跡となっています。この城は、慶長10年（1605年）に飛騨高山藩主であった金森長近が、養子の可重に高山城を譲り隠居した際に築かれた隠居城です。別名「小倉居館」とも呼ばれています。

構造

城は山腹に本丸と二の丸が築かれ、山麓には三の丸があったとされています。本丸には模擬櫓が建てられ、山頂には三階建ての展望台と忠魂碑が建造されています。現在は石垣と土塁が残っており、往時の姿を偲ぶことができます。

歴史

金森長近の隠居後、可重から長近の実子である長光に2万石が分知され、美濃国に上有知藩が成立しました。しかし、慶長16年（1611年）に長光が嗣子なく没したため、改易となり廃藩、小倉山城も廃城となりました。その後、元和元年（1615年）に上有知は尾張藩の所領となり、天明2年（1782年）には城跡に上有知代官所が設置されました。

現在の状況

小倉山城跡は、美濃市指定史跡として保存されています。城跡からは、往時の石垣や土塁を見ることができ、歴史を感じることができます。また、本丸に建てられた模擬櫓や、山頂の展望台からは、周囲の景色を一望できます。城下町は現存しており、うだつの上がる町並みとして、国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。

周辺情報

小倉山城跡の周辺には、小倉公園などがあり、散策を楽しむことができます。また、城下町には、歴史的な建造物が数多く残されており、当時の雰囲気を味わうことができます。

関連情報

日本の城一覧
小倉公園
* 小倉山城（同名の城）

小倉山城は、歴史的な価値が高く、訪れる人に当時の様子を伝えてくれる貴重な史跡です。城跡を訪れて、歴史に思いを馳せ、城下町の美しい景観を楽しんでみてはいかがでしょうか。

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