小倉恒

小倉 恒のプロフィールと経歴

基本情報

小倉 恒（おぐら ひさし、1970年8月10日生まれ）は、栃木県鹿沼市出身の元プロ野球選手であり、主に投手として活躍しました。

プロ入り前のキャリア

小倉は小学校低学年から野球を始め、鹿沼市の「さつきが丘スポーツ少年団」に所属していました。彼は小学4年生から投手としてプレーを続け、鹿沼東中学校および鹿沼商工高校（旧・鹿沼農商）に進学しました。甲子園出場を目指しましたが、残念ながらその夢は実現しませんでした。その後、社会人野球も視野に入れましたが、チャンスが訪れず、地元のクラブチーム「全足利クラブ」でプレーすることに。足利市役所の職員として働きながら、仕事の後に練習に励みました。

1992年、小倉は富士重工業の補強選手に選ばれ、都市対抗野球大会に出場。この時の活躍が認められ、1992年度のドラフト会議でヤクルトスワローズから7位指名を受け、加入が決まりました。特にクラブチームからの指名はドラフト史上初の快挙でした。

プロ入り後

ヤクルトスワローズ時代

小倉は1993年にヤクルトでプロデビューを果たしましたが、初登板となった阪神戦では2回4失点で敗戦投手に。1994年以降、登板機会はあまりなかったものの、1995年は7試合、1996年には2試合の登板を記録しました。1997年はトレードによりオリックス・ブルーウェーブに移籍しました。

オリックス・ブルーウェーブ時代

オリックスでは監督の仰木彬から起用され、1997年7月20日の日本ハム戦にてプロ初勝利を挙げました。1999年には48試合に登板し、5勝11セーブという成績を残しました。この年の活躍により「小倉大明神」と称され、一時的にリリーフエースとしての地位を確立しました。2000年にはオールスターゲームにも初出場し、シーズン10勝を挙げ、初の規定投球回に到達しました。

楽天ゴールデンイーグルス時代

2005年には楽天入りし、中継ぎとして15試合に登板しましたが、防御率が悪化し、戦力外通告を受けます。しかし、現役続行の意欲を示し、トライアウトでヤクルト時代の指揮官野村克也の目に留まります。再契約を果たした小倉は、2006年には58試合に登板し、チーム内で最高の成績を残しました。その後も中継ぎや抑えとして活躍しましたが、2008年には一軍での出場機会が減少し、最後は引退を決意します。

引退後

引退後はオリックスと契約し、打撃[[投手]]として新たなキャリアをスタートさせました。

選手としての特長

小倉は多様な球種を持つ投手で、特に速球とスライダーを駆使し、実戦においても高い制球力を発揮しました。しかし、多くのシーズンで被本塁打が多いのが欠点とされています。彼はサイドスロー（楽天時代はスリークォーター）から140km/h近い速球を投げることができ、最速では150km/h弱を記録します。

主な記録

• - 初登板・初先発：1993年10月17日、対阪神タイガース
• - 初勝利：1997年7月20日、対日本ハムファイターズ
• - 初セーブ：1999年5月25日、対大阪近鉄バファローズ
• - オールスターゲーム出場：2回（2000年、2001年）

終わりに

小倉恒はその多彩な球種と高い制球力で、プロ野球界で輝かしい足跡を残した選手であり、彼のキャリアは多くの若手選手にとっての模範とされています。

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