小原宗夫

小原 宗夫（こはら むねお）

小原宗夫は1958年生まれの日本の漫画家で、別名義として西脇まゆを使っています。彼は多摩美術大学に在籍していましたが、中退した後、漫画家としての道を歩み始めました。彼の同期にはしりあがり寿や喜国雅彦などがいます。

来歴

彼は20代の頃にしもさか保のアシスタントを務め、実践的な技術を学びました。その後、1988年から1990年までの間、集英社の『月刊少年ジャンプ』で連載された『瞳ダイアリー』が彼の代表作となります。この作品は、ジャンプが当時力を入れていたお色気漫画の一環として多くの読者に支持されました。『瞳ダイアリー』は単行本全4巻が刊行されており、2001年と2017年には復刊されています。復刊当初は2001年に英知出版によって、新作エピソード「21st Century」が描かれるなど、一時的に活動が再開されました。

しかし、1990年代に入ると小原は「西脇まゆ」の名義で、少年画報社の『ヤングコミック』において読み切りや短期連載といった形で作品を発表していました。彼の商業的な執筆活動は2001年の『瞳ダイアリー』の復刊時に新作を描いたのが最後と考えられています。2017年には復刊ドットコムが同作を再復刊する際に、彼の消息が不明であったため、著作権情報センターに情報提供の要請広告が掲載される事態になりました。最終的には文化庁が著作権法に基づき許諾を与え、作業が進められました。

主な作品

1. 『瞳ダイアリー』
- 1988年から1990年の間に『月刊少年ジャンプ』に連載。
- 全4巻の単行本が発行され、2001年と2017年に復刊された。

2. 『プロレス美少女伝説』
- 増刊ジャンプオリジナルに掲載された読み切り作品。

3. 西脇まゆ名義の作品
- 少年画報社の『ヤングコミック』に未単行本化の作品がいくつかある。
- 「かかっておいで」
- 「トリプルDoll」
- 「香り師リカ」
- 「こんなのありかよ」
- 「それいけバニーちゃん」

小原宗夫の作品や活動は、日本の漫画界において独自の位置を確立しており、彼の作品は特に『瞳ダイアリー』によって多くのファンから今なお愛され続けています。今後も彼の創作活動に注目が集まることでしょう。

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