小城城

小城城は、佐賀県小城市小城町に位置する平山城です。ただし、厳密には城郭ではなく、藩主の居館である陣屋として機能していました。一般的には「小城城」の名で広く知られています。

歴史

小城城は、元和3年（1617年）に小城藩の初代藩主である鍋島元茂によって築かれました。小城藩は佐賀藩の支藩であり、鍋島氏は佐賀藩主の一門でした。小城城は、小城藩の藩庁として、代々の藩主が居住し、藩政を執り行う場所となりました。

明治維新後、小城城は解体され、その姿を消しました。現在、城跡には石垣や堀の一部が残るのみとなっています。

構造

小城城は、平坦な地形に築かれた平山城であり、本丸、二の丸、三の丸などの郭で構成されていました。城の周囲には堀が設けられ、防御機能を高めていました。ただし、陣屋としての機能が主であったため、大規模な天守閣などは築かれていませんでした。

現状

現在、小城城跡は公園として整備されており、市民の憩いの場となっています。城跡には、石垣や堀の一部が残っており、往時の面影を偲ぶことができます。また、公園内には、小城藩の歴史を紹介する資料館も設置されています。

アクセス

JR唐津線「小城駅」から徒歩約15分
長崎自動車道「小城スマートIC」から車で約5分

参考文献

角川日本地名大辞典編纂委員会『角川日本地名大辞典 41 佐賀県』、角川書店、1982年

関連項目

日本の城一覧

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