小山ゴルフクラブ

小山ゴルフクラブ

小山ゴルフクラブは、栃木県小山市に位置する歴史あるゴルフ場です。このクラブの設立は1958年にさかのぼり、久保田鉄工株式会社の創業者である久保田権四郎の養子、久保田篤次郎の構想によって始まりました。彼は当時所有していた33平方メートルの農場と、隣接する広大な山林を利用して、18ホールのゴルフ場を設計することを決意しました。

この農場は、明治時代には官林の一部であり、後に須永元によって須永農場と名付けられました。1944年にはこの農場が久保田農場に改められました。コース設計は株式会社大林組の間野貞吉に依頼され、さらにプロゴルファーの安田幸吉と久保田篤次郎自身の考えも反映されました。安田幸吉は戦後、久保田農場での療養を通じて体力を回復したという歴史もあります。

1960年11月3日、ついに待望のゴルフ場が開場されました。現在のコースは、約750,000㎡の広さを持ち、18ホール、パー72で構成されています。コースの造成は、久保田鉄工の機械と地元農民の協力によって進められ、芝の張り付けも稲作の田植え方式を利用したという独特の手法が取り入れられました。特に7番ホールには35本の桜並木があり、春には見事な花吹雪が楽しめます。この場所でプロゴルファーの金子良平は、多くの時間を過ごし、プレーの夢を育みました。

コース情報とアクセス

小山ゴルフクラブのコースは、林間コースとして設計されており、フェアウェイはコウライ芝、ラフにはノシバが使われています。グリーンはベントとコウライ芝の2グリーンで、池を含むホールもあります。コースレートは71.9で、6,639ヤードの距離を誇ります。アクセスは東北新幹線や水戸線の小山駅からクラブバスで約10分、北関東自動車道の佐野藤岡ICからは24kmです。

クラブハウスも充実しており、520.6坪の広さを持ち、設計は高木秀寛によるものです。フルサービスのゴルフクラブで、充実した練習場も備えています。毎週月曜日は定休日で、1月、2月、8月には休場日も設けられています。

エピソード

このゴルフ場の桜並木には特別な思い出もあります。金子良平は、桜にボールが当たった場合、2ペナルティを課すことを提案しました。これは、桜を大切にする想いの表れであり、ゴルフだけでなく自然環境への意識の高さも感じられます。小山ゴルフクラブは、ゴルフを愛する人々にとって、単なるプレイの場に留まらない特別な意味を持つ場所であると言えるでしょう。

社歴の長い小山ゴルフクラブは、栃木県の自然の中で心いくまでゴルフを楽しむことができる、魅力的なゴルフ場として多くのゴルファーに親しまれています。

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