小山裕三

小山裕三: 陸上競技界の巨星

概要

小山裕三（こやま ゆうぞう）は1956年2月3日生まれで、日本の体育学者、陸上競技選手、さらには指導者として広く認知されています。彼は日本の砲丸投げにおける元室内記録保持者であり、現在は佐野日本大学短期大学の学長を務めています。専門分野はスポーツ運動学であり、日本大学陸上競技部の元監督としても知られています。また、彼は国士舘大学から体育科学の博士号を取得しています。

経歴

小山は千葉県で生まれ、成田高等学校を1974年に卒業後、日本大学法学部に進学。さらに文理学部体育学科を聴講し、筑波大学の大学院で体育研究に従事しました。現役選手時代には、砲丸投で日本のトップ選手として活躍し、1978年と1979年の日本陸上競技選手権大会で見事優勝を果たしました。

現役引退後は、母校である成田高等学校で13年間教員として教育に献身し、その後日本大学に移ります。2016年には日本大学スポーツ科学部の教授に任命され、学部長を経て2023年には現職に就任しました。また、日本大学陸上競技部の監督としても多くの選手を育成し、室伏広治、野口安忠といった優秀な陸上選手の指導を行ってきました。

小山は日本陸上競技連盟の投てき部長や東京陸上競技協会強化副部長、日本学生陸上競技連合強化委員会のメンバーとしても活動し、幅広い役職を歴任しています。彼の解説者としての顔も持ち、TBSの世界陸上中継での投擲種目の専門家として知られています。特に、砲丸投だけに留まらず、円盤投やハンマー投、やり投げの解説も手がけており、辛口のコメントスタイルが特徴です。2009年のベルリン世界陸上選手権では、教え子の村上幸史がメダルを獲得した瞬間に涙を流した姿が印象的です。

メディア出演と書籍

小山裕三はが出演するメディアも多岐にわたり、2005年から2024年のパリオリンピックに至るまで、TBSの世界陸上選手権の中継に登場しています。彼の知識と経験は選手たちの成長に貢献し、観衆にも深い理解を提供しています。

また、小山は投てきに関する書籍の監修にも関与しており、詳細なトレーニングガイドを複数出版しています。それに加え、彼の指導内容や実践的なアプローチは、多くの選手やコーチに影響を与えています。彼の監修書『記録が伸びる！陸上競技投てき』シリーズや、『日大式で差がつく！陸上競技投てき種目トレーニング』などは、陸上競技の技術向上に寄与しています。また、高校トレーニングマニュアルにおいても、砲丸投の項を執筆し、その知見を広めています。

まとめ

小山裕三は、陸上競技界における重要な人物であり、その貢献は選手の指導、教育、解説の各面で多大な影響をもたらしています。彼の豊富な経験と情熱は、これからの世代の選手たちにとっても大きな支えとなっています。その業績は、陸上競技を愛するすべての人々にとって、今後も注目されることでしょう。

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