小島順彦

小島順彦

小島順彦（こじま よりひこ、1941年10月15日 - ）は、日本の実業家であり、三菱商事の15代目社長を経て、同社の会長を務めました。また、日本経済団体連合会（経団連）の副会長も歴任しました。

人物

東京都出身。慶應義塾大学経済学部経済学科を中退後、東京大学工学部産業機械工学科を卒業。三菱商事では製鉄所関連業務に長く携わり、海外勤務も経験しました。

小島は英語が得意ではないとしながらも、「英語力と頭の良さは無関係」「下手な英語でも自分の意見をしっかり言う」という考えを持ち、日本の若者に海外での積極的な活躍を推奨しています。そして、自身も国際社会で活発な活動を続けています。

生い立ち

現在の東京都世田谷区で生まれ、東京学芸大学付属小学校・中学校、東京都立日比谷高等学校を経て、1960年に慶應義塾大学経済学部経済学科に入学。翌年、東京大学教養学部理科I類に転じ、工学部産業機械工学科を卒業しました。

三菱商事

1965年、大学卒業後に三菱商事に入社し、重機部に配属。1977年には三菱商事を休職し、三菱商事従業員組合の職員となります。1978年からはサウジアラビアの現地会社Olayan Saudi Holdings Co., Ltdに出向しますが、2年後に帰国し重機部に復帰。1985年からは約5年間、ニューヨーク駐在（米国三菱商事）を経験しました。

1992年、当時の社長であった槙原稔のもとで、社長室会事務局部長に就任。その後、1993年に三菱商事参与、1995年に取締役社長室会事務局部長、1997年に常務取締役職能担当役員、2000年に常務取締役新機能事業グループCEO、2001年に副社長執行役員新機能事業グループCEOと昇進を重ね、2004年に佐々木幹夫の後任として、第15代目となる三菱商事社長に就任しました。2010年6月からは同社会長を務めました。また、同年からソニー株式会社取締役（2014年6月まで）、三菱重工業取締役（2016年6月まで）、一般社団法人日本経済団体連合会副会長、武田薬品工業取締役、商工組合中央金庫取締役なども務めました。

その他

2010年1月には、スイスで開催された世界経済フォーラム年次総会（ダボス会議）において、共同議長を務めました。この会議では、ネスレCEOのポール・ブルケやデュポンCEOのエレン・クルマン、ICICI銀行CEOのチャンダ・コッチャルらと共に、小島を含む6人が共同議長を務めました。一般財団法人産業遺産国民会議会長も務めています。

2016年春の叙勲で旭日大綬章を受章。

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