小嶋光昭

小嶋光昭（こじま みつあき）は、日本の外交官であり、現在は公益社団法人日本ネパール協会の会長を務めています。実業家である両備ホールディングス会長の小嶋光信を実弟に持ちます。

経歴

小嶋氏は、日比谷高校を経て慶應義塾大学を卒業後、1971年に同大学院経済学修士課程（経済政策）を修了しました。1970年に外務省に入省し、外交官としてのキャリアをスタートさせました。

在外研修として、1973年には米国エール大学で政治学修士を取得しています。その後、駐香港総領事館首席領事、情報調査局調査室長、中南米局中南米第1課長などを歴任しました。1993年には駐マレーシア公使、1995年には駐ニューヨーク総領事館首席領事を務めました。また、国際協力事業団（JICA）企画部長も経験しています。

1999年には駐ネパール大使に任命され、2004年には駐ルクセンブルク特命全権大使に就任しました。2006年に外務省を退官後は、内外政策評論を主宰しています。2010年より社団法人日本ネパール協会会長、2013年より公益社団法人日本ネパール協会代表理事/会長を務めています。

外交官としての功績が認められ、ルクセンブルクより大十字章を受章しています。また、2017年4月には瑞宝中綬章を受章しています。

主な著述

小嶋氏は、外交官としての活動の傍ら、著述活動も積極的に行っています。主な著書には以下のようなものがあります。

『日本の倫理融解 : 「心の再生」を国民的プロジェクトとして取り組むべき時 提言編』（ブイツーソリューション、2007年）
『お釈迦様（ブッダ）のルーツの謎 : 王子時代の居城カピラヴァストゥは何処に?』（東京図書出版会、2011年）
『The mystery over Lord Buddha's roots : an analysis of the mystery of the Shakya Kingdom』（Nirala Publications、2015年）

また、多数の論文や記事を発表しており、外交問題や国際関係に関する見識を積極的に発信しています。

「竹島、排他的経済水域、そして歴史認識の問題 －両国首脳の政治的リーダーシップが期待される時―」（「世界週報」2006年6月20日号掲載）
「拡大EUの行方―拡大しつつ成長し、結束出来るか、弱体化の始まりかー」（「外交フォーラム」2005年6月号（5月発行）掲載）
「21世紀日本の選択肢（経済・財政編）」（限定版　2003年10月10日付）
「少子・高齢化と外国人労働力」（外務省海外交流審議会参考資料　2003年3月）
「日本の倫理融解（メルト・ダウン）＝求められる心の再生＝」（「経営倫理」　2002年7月号掲載）
「政策的ミスマッチー日本経済の自立的回復への処方箋―」（限定版　2001年4月10日）
「極大利潤追求の終焉と新しい企業目標 －ガルブレイスの「新しい産業国家」における売上高最大成長率説の一つの解釈ー」（「三田学会雑誌」1970年3月号（63巻）掲載）

同期入省

小嶋氏と同期で外務省に入省した人物には、以下のような方がいます。

薮中三十二（外務事務次官）
成田右文（駐メキシコ大使）
国枝昌樹（駐シリア大使）
西田芳弘（外務省中南米局長）
* 小野正昭（駐メキシコ大使）


小嶋光昭氏は、長年の外交官としての経験と、幅広い知識に基づいた著述活動を通じて、日本と国際社会の発展に貢献しています。

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