小野正昭

小野正昭について

小野正昭（おの まさあき）は、1946年1月20日生まれの日本の外交官です。山梨県出身で、1970年に一橋大学経済学部を卒業後、外務省に入省しました。外交官としてのキャリアを通じて、様々な重要な役職を歴任しました。

外務省でのキャリア

小野氏は、外務省において、主に以下の役職を歴任しました。

1990年：在大韓民国日本国大使館参事官（政務担当）
1997年：朝鮮半島エネルギー開発機構日本代表
2000年：外務大臣官房領事移住部長

領事移住部長時代には、2002年に発生した瀋陽総領事館北朝鮮人亡命者駆け込み事件に対応しました。この事件では、中国政府との間で、亡命者の扱いを巡り難しい交渉が行われました。小野氏は、中国外交部領事司司長と会談し、日本側の調査内容を説明しましたが、中国側とは主張が対立しました。

大使としての活躍

小野氏は、大使としても重要な役割を果たしました。

2003年：駐ポーランド特命全権大使
2006年：科学技術協力担当特命全権大使
2007年：駐メキシコ特命全権大使

特に駐メキシコ大使時代には、メキシコ政府からアギラ・アステカ勲章を受章するなど、その外交手腕が高く評価されました。

その他の役職

外交官退任後も、小野氏は様々な分野で活躍しています。

2013年：公益財団法人日韓文化交流基金理事長
2022年：公益財団法人日韓文化交流基金顧問
一般社団法人海外邦人安全協会会長
特定非営利活動法人量子化学探索研究所理事

これらの役職を通して、国際交流や安全保障、科学技術の発展に貢献しました。

受章

2022年には、長年の功績が認められ、瑞宝中綬章を受章しました。また、2012年にはメキシコ政府からアギラ・アステカ勲章を受章しています。

同期

小野氏と同期の外務省入省者には、以下のような人物がいます。

薮中三十二（外務事務次官）
成田右文（駐メキシコ大使）
小嶋光昭（駐ルクセンブルク大使）
西田芳弘（外務省中南米局長）
国枝昌樹（駐シリア大使）
安藤裕康（国際交流基金理事長、駐イタリア大使）
原聰（関西担当大使、駐ポルトガル大使、駐ブルネイ大使）
上野景文（杏林大学客員教授、駐バチカン大使、駐グアテマラ大使）
大木正充（駐アゼルバイジャン兼グルジア大使、駐クウェート大使、駐イエメン大使）
小溝泰義（広島平和文化センター理事長、駐クウェート大使）
夏井重雄（駐カザフスタン大使）
河東哲夫（駐ウズベキスタン大使）
駒野欽一（駐イラン大使、駐エチオピア兼ジブチ大使、駐アフガニスタン大使）
石榑利光（駐スロベニア大使）
城守茂美（駐スロベニア大使）
柴崎二郎（駐ニカラグア大使）

このように、小野氏の同期には、多数の大使や要職を歴任した人物がいます。彼らは、日本の外交を支える上で重要な役割を果たしました。

小野正昭氏は、外交官として長年にわたり国際社会で活躍し、退任後も多方面で社会に貢献している人物であると言えるでしょう。

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