小川湯津上バイパス

小川湯津上バイパスは、栃木県那須郡那珂川町小川から大田原市佐良土にかけての国道294号に建設されたバイパス道路です。

背景

従来の国道294号の当該区間は、人家が密集し、道路の線形が屈曲しているため、大型車両の通行に支障が生じていました。特に箒川に架かる箒橋は幅が狭く、歩道がないため、緊急輸送道路としての機能が不十分でした。また、観光シーズンや週末には交通渋滞が発生し、観光客の周遊を妨げる要因となっていました。

目的

これらの問題を解決するため、現道の西側にバイパスを建設し、以下の目的を達成することを目指しました。

当該区間の安全かつ円滑な交通の確保
沿線地域の観光・経済の活性化

路線データ

起点：栃木県那須郡那珂川町小川
終点：栃木県大田原市佐良土
総延長：2.95km
幅員：15m（車道幅員：3.25m×2車線、歩道幅員：3.5m×両側）
総事業費：24億円

沿革

2000年（平成12年）度：事業化
2001年（平成13年）度：用地着手
2007年（平成19年）度：工事着手
2014年（平成26年）2月16日：大田原市佐良土地区内の国道400号交差点から終点付近の現道交差点までの約1km区間が部分開通
2017年（平成29年）
2月26日：那珂川町小川から大田原市佐良土地区内の国道400号交差点までの約1.95km区間が開通し、小川湯津上バイパスが全線開通
9月29日：旧道のうち、国道400号以北の区間が国道指定を解除

橋梁

新箒橋（箒川、那珂川町 - 大田原市）
延長：179.50m
幅員：14.50m
形式：5径間連続非合成鋼少数鈑桁橋（合成床板）

接続する主な道路

栃木県道285号福原小川線：現道からバイパス起点までは国道294号がこの路線と重複
国道400号

その他

東野鉄道の廃線跡の一部が、バイパスの一部区間で活用されています。

参考文献

栃木県県土整備部　平成21年度道路再評価事業　一般国道294号小川湯津上バイパスほか

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