小川落

小川落（おがわおとし）

小川落は、埼玉県加須市と久喜市を流れる水路であり、主に農業排水路としての役割を担っています。

概要

現在の加須市と久喜市の境界を流れる小川落は、周辺地域の農業排水を集め、水田などの農地を潤しながら流下しています。かつて平成の大合併以前は、北埼玉郡騎西町（現・加須市）と南埼玉郡菖蒲町（現・久喜市）の行政界および郡境を形成していました。明治初期の記録である『武藏國郡村誌』の埼玉郡下種足村の項には、「村の東方の字古川（こがは）を起点として小林村へ至る」という記述があり、古くから地域に根ざした水路であったことがうかがえます。

流路

小川落は、以下の経路で流れています。

1. 加須市下種足（しもたねあし）を南西方向へ流れ出します。
2. 埼玉県道306号岡里根岸線（通称：北根菖蒲線）の南側を横断します。
3. 県道北根菖蒲線を越えると、加須市下種足（西側）と久喜市菖蒲町新堀（東側）の境界を南西へと流れ、集落の中を通過します。
4. 流域周辺が開けた水田地帯となり、農地の中を南西へと流れていきます。
5. 加須市中種足（なかたねあし）に入ると、流れの向きを西に変えます。
6. やがて流域が久喜市菖蒲町新堀に入り、西方から流れてくる附廻堀悪水路（つけまわしぼりあくすいろ）に合流し、終点となります。

終点： 附廻堀悪水路

小川落の役割

小川落は、流域の農業にとって重要な役割を果たしています。農業排水路として、水田や畑から排出される余分な水を排水し、農作物の生育環境を整える役割を担っています。また、かつては行政界や郡境としての役割も果たしており、地域の歴史や文化とも深く関わってきました。

近年の状況

近年、都市化の進展や農業構造の変化により、小川落の周辺環境も変化しています。水質の保全や維持管理が重要な課題となっており、地域住民や関係機関による取り組みが求められています。

関連項目

排水路

外部リンク

久喜市都市計画図 (PDF) - 久喜市ホームページ

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