小川誠 (厚生労働官僚)

小川誠

小川誠（おがわ まこと）は、日本の厚生労働官僚として、長年にわたり労働行政に携わってきました。その経歴は、経済産業省大臣官房審議官、中央労働委員会事務局長、厚生労働省職業安定局長といった要職を歴任し、現在は日本生命保険顧問、トシン・グループ顧問、山九取締役として活躍しています。

人物・経歴

静岡県出身の小川氏は、1979年に静岡県立韮山高等学校を卒業後、1983年に一橋大学経済学部を卒業し、労働省に入省しました。その後、1990年にはコロンビア大学経営大学院を卒業しています。

小川氏のキャリアは、国際的な視点と国内の労働事情を深く理解することに特徴があります。初期には通商産業省（現経済産業省）に出向し、産業政策局産業構造課国際班長として国際的な経済問題に取り組みました。その後、大分県商工労働観光部職業安定課長として地方行政にも携わり、地域の実情に合わせた雇用対策を推進しました。

労働省（後の厚生労働省）では、労政局労働組合課長補佐、労働大臣官房国際労働課長補佐などを務め、労働組合との関係や国際労働問題に関する政策立案に貢献しました。また、世界銀行社会保護局への派遣を通じて、国際的な社会保障政策についても知見を深めました。

2000年代に入ると、厚生労働省政策企画官、内閣官房内閣参事官（内閣情報調査室）などを歴任し、政策立案の中枢で活躍しました。その後、厚生労働省職業安定局外国人雇用対策課長、国土交通省大臣官房参事官、国土交通省総合政策局観光資源課長などを務め、外国人雇用対策や観光政策にも携わりました。

2010年以降は、厚生労働省大臣官房参事官（人事担当）、厚生労働省大臣官房人事課長として、人事面から厚生労働行政を支えました。その後、厚生労働省職業安定局高齢・障害者雇用対策部長、経済産業省大臣官房審議官（経済産業政策局雇用・人材担当）などを経て、2015年には厚生労働省大臣官房統計調査部長に就任し、労働統計の重要性を再認識させました。

2016年には中央労働委員会事務局長に就任し、労働争議の解決に尽力しました。2017年には厚生労働省職業安定局長に就任し、日本の雇用政策を統括しました。2018年に厚生労働省を退官後は、日本生命保険顧問、トシン・グループ顧問に就任し、民間企業での活動を開始。2020年からは山九の取締役も務めています。

小川氏の幅広い経験と知識は、今後の日本社会の発展に大きく貢献することが期待されています。

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