小手川喜常

小手川 喜常

人物概要

小手川 喜常（こてがわ よしのぶ）氏は、1985年3月15日に大分県で生まれた日本の元社会人野球選手です。現役時代は右投げ左打ちの外野手としてプレーし、特に企業チームであるHonda（本田技研工業）の硬式野球部で長きにわたり中心選手として活躍しました。

経歴

野球キャリアは地元大分県の強豪、大分県立大分商業高等学校で始まりました。高校卒業後、東京都に拠点を置く立正大学に進学し、ここでも野球を続けました。大学でのプレーを経て、2007年に本田技研工業へ入社。同時に同社の硬式野球部に入部し、社会人野球選手としての道を歩み始めました。この年の同期入社には、後にプロ野球界で活躍する長野久義氏（当時も同じくHondaに入社）がおり、共に社会人野球の門を叩きました。

Hondaでの活躍

Honda硬式野球部に入部した小手川氏は、すぐにその才能を開花させ、チームの主力外野手として定着しました。特に印象的な活躍を見せたのは、2009年に開催された第80回都市対抗野球大会です。この大会でHondaは快進撃を見せ、見事に頂点に立ちましたが、小手川氏はチームのレギュラー中堅手として、その優勝に大きく貢献しました。広い守備範囲と確実な捕球、そして勝負強いバッティングで、チームの攻守両面を支えました。この年の優れたパフォーマンスは高く評価され、社会人野球界の外野手部門におけるベストプレーヤーに贈られる社会人ベストナインに選出されています。これは、彼がこの時期、まさに国内の社会人野球界におけるトップレベルの外野手であったことの証明と言えるでしょう。

その後もチームの中心選手として活躍を続け、2017年にはチームのキャプテンに就任。選手としてだけでなく、精神的な支柱としてもチームを牽引する立場となりました。リーダーシップを発揮し、チームをまとめながら自身のプレーでも貢献を続けましたが、2018年シーズンをもって惜しまれながら現役を退き、Honda硬式野球部を離れました。

日本代表としての国際経験

社会人野球界での傑出した活躍は、国際舞台への扉も開きました。小手川氏は、社会人選抜チームの一員として、野球日本代表に2度選出されています。

2007年：第38回IBAFワールドカップ
2011年：第39回IBAFワールドカップ

これらの国際大会で世界の強豪を相手にプレーした経験は、彼の野球人としての幅を広げ、さらなる成長へと繋がったことでしょう。日本を代表して戦ったことは、彼の輝かしいキャリアにおいて重要な一部をなしています。

功績と評価

小手川喜常氏の社会人野球でのキャリアは、その安定したプレーとチームへの貢献によって特徴づけられます。特に2009年の都市対抗野球大会優勝における中堅手としての活躍と、同年の社会人ベストナイン受賞は、彼の選手としてのピークを示すものでした。また、主将としての役割も果たし、リーダーシップも兼ね備えた選手でした。国際大会での経験も含め、彼はHonda硬式野球部、そして社会人野球界に確かな足跡を残した選手と言えます。

主な表彰・タイトル

社会人ベストナイン（外野手・2009年）

関連情報

Honda硬式野球部

小手川氏の野球人生は、多くのファンに記憶されるものとなりました。

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