小春六花

小春六花（こはるりっか）

小春六花（Koharu Rikka）は、TOKYO6 ENTERTAINMENTが企画し、AH-Software（AHS）が発売する音声合成ソフトウェアの音源名、およびそのキャラクターです。声優の青山吉能が、各種音声ソフトウェアの音声ライブラリや、関連作品でのキャラクターボイスを担当しています。

概要

小春六花は、TOKYO6 ENTERTEINMENTの第一弾企画として、2020年5月に発表されました。当初はVOICEROIDの新キャラクターとして企画されましたが、後にCeVIO AIとSynthesizer Vに対応した製品として展開することになりました。クリエイターが二次創作で使いやすいキャラクターとして制作され、歌唱ソフトウェアでの展開、ライブイベント、ゲーム・グッズとのコラボ、地域振興への参加など、多岐にわたる活動が想定されています。

開発の経緯

クラウドファンディングを通じて開発資金を調達した際、ストレッチゴールとして歌唱音声合成ソフトの制作も目標に掲げられました。この目標が達成され、Synthesizer Vのライブラリとして発売されることが決定しました。しかし、VOICEROIDの旧世代化とA.I.VOICEとの競合の可能性から、テキスト読み上げソフトをCeVIO AIに変更する方針となりました。

2021年3月18日には、「CeVIO AI 小春六花 トークボイス」と「Synthesizer V 小春六花」「Synthesizer V 小春六花 AI」の3製品が発売されました。その後、関連キャラクターとして夏色花梨と花隈千冬も登場し、それぞれの音声合成ソフトも開発・販売されています。

小樽潮風高校Project

小春六花は、北海道小樽市とのコラボレーション企画「小樽潮風高校Project」にも参加しています。これは、小樽市、小樽観光協会、小樽商科大学が連携し、小春六花たちが小樽を舞台に様々な企画やコンテストを展開するものです。

このプロジェクトでは、小春六花、夏色花梨、花隈千冬の3人が「小樽潮風高校」に通う軽音部の高校生という設定で、様々な二次創作が展開されています。学校のモデルは小樽商科大学で、通学路である「地獄坂」も実在の場所がモデルです。

キャラクター設定

小春六花

声 - 青山吉能
明るくポジティブな性格で、ギターとボーカルを担当
ヨーグルト、スポーツ、スクーターが好き
ブロッコリーが苦手
マスコットキャラクターはラキストン

夏色花梨

声 - 高木美佑
面倒な事が苦手で、後輩の六花には甘いが、千冬をからかう
ドゥーブルフロマージュ、弓道、可愛いものが好き
抹茶が苦手
ベース担当だが、以前はギターとボーカルも担当
マスコットキャラクターはエカテリーナ

花隈千冬

声 - 奥野香耶
真面目で引っ込み思案な性格
抹茶、読書、カメラが好き
甘いものが苦手
ドラム担当
マスコットキャラクターはラークパッチ


小樽潮風高校プロジェクトでは、これらのキャラクターが、小樽市を舞台にした様々なイベントやコラボレーションを通じて、地域PRに貢献しています。また、オーディオドラマには新キャラクター百花秋乃（声 - 稗田寧々）が登場し、物語に彩りを添えています。

製品およびコンテンツ

音声合成ソフトウェア

CeVIO AI シリーズ：小春六花、夏色花梨、花隈千冬のトークボイス
VoiSona シリーズ：CeVIO AIと同等の音声品質
Synthesizer V シリーズ：小春六花、夏色花梨、花隈千冬の歌声データベース（ライト版は無料）

追加音声素材

exVOICE：AHS製品に付属する非圧縮WAVE形式の追加音声素材。小春六花には1455ファイルが付属。無料配布も実施。
ぴた声：exVOICEをVOICEPEAK向けに配布したもの。小春六花には1850ファイル以上が付属
* 夏色花梨と花隈千冬にもそれぞれぴた声が提供

公式MMDモデル

MikuMikuDance（MMD）で利用できる3Dモデルも公開されています。これらのモデルは、クラウドファンディングのストレッチゴール達成によって制作されました。

メディアミックス

小春六花、夏色花梨、花隈千冬の名前が明記されているデジタルアルバムなどのメディアミックスも展開しています。

その他

関連する情報として、小樽市、TOKYO6 ENTERTAINMENT公式サイトやSNSへのリンクも掲載されています。

小春六花は、音声合成キャラクターとしての活動だけでなく、地域振興や多様なメディアミックスを通じて、多くのファンに愛されています。

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