小杉俊二

小杉 俊二について

小杉俊二（こすぎ しゅんじ）は、1960年2月17日生まれの元プロレスラーで、新日本プロレスに所属していました。新潟県佐渡郡の出身で、1980年にプロレスの道を歩み始めました。現役時代は技巧派レスラーとして知られ、その実力は業界内でも高く評価されていました。

キャリアのスタート

彼は1980年に新日本プロレスに入門し、高田延彦や新倉史祐といった有名なレスラーと同期でした。その翌年の1981年1月11日、越谷市体育館で保永昇男との試合によりデビューを果たしました。プロレス界での早い段階から才能を発揮し、1985年にはヤングライオン杯で初優勝を成し遂げました。この大会は若手レスラーにとっての登竜門であり、小杉はその名を知られるようになりました。

ケガと引退

しかし、キャリアの途中で腰痛に悩まされることになります。1988年にその影響で引退を決意し、故郷の佐渡島に戻りました。その後、妻の実家が経営する酒販店を引き継ぎ、地元での生活をスタートさせました。

技巧派としての評価

小杉はそのスタイルから「地味な技巧派」として知られ、カール・ゴッチにその技術を高く評価されていたというエピソードも残っています。同期の高田延彦との一対一の試合ではほぼ全勝という成績を残し、特に高田がタイガーマスクの後継者として一躍注目されていた時期に対戦した試合は、彼の実力を証明した瞬間でもありました。

元々はスポーツ刈りの髪型でしたが、腰痛からの復帰後に「ゲン直し」という意味を込めてスキンヘッドにしました。

UWFとの関わり

第一次UWFが経営危機に陥った際には、新日本プロレスとの対抗戦の話が持ち上がり、小杉の技巧を認めたUWFの選手たちが彼を受け入れる意向を示しました。しかし、その対抗戦は結局実現しないままでした。その後、UWFの崩壊と共に新日本プロレスに復帰し、UWF選手との対戦も果たしましたが、思うように戦うことができなかったとされています。

復帰とその後

引退後もプロレスの世界との関わりを持ち続け、小杉は2010年9月26日にドラディショナルが開催した佐渡島大会に登場し、22年ぶりにリングに立ちました。短い時間ではありましたが、勝利を収めることができました。また、2019年にはZERO1の佐渡島大会において、引退する獣神サンダー・ライガーに花束を渡し、感動的な一幕を演出しました。

さらに、2025年にはテレビ番組「バナナマンのせっかくグルメ!!」に出演し、佐渡島の名物を紹介する場面もあり、地元の文化や食文化の発信にも貢献しています。

獲得したタイトル

小杉は新日本プロレスで数々のタイトルを獲得しており、その中で特筆すべきは1985年のヤングライオン杯優勝です。また、1988年度にはプロレス大賞の功労賞も受賞しています。

まとめ

小杉俊二は、地元佐渡を大切にしながら、プロレスラーとしてのキャリアを築き上げ、引退後も地域に密着した生活を送っています。彼のプロレスへの情熱と人柄は、多くのファンに愛され続けています。

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