小村康一

小村康一（こむら こういち）

小村康一は、1925年4月1日に神奈川県で生まれ、2009年12月16日に亡くなった日本の外交官です。東京帝国大学（現在の東京大学）を卒業後、外務省に入省し、外交官としてのキャリアをスタートさせました。

外交官としての経歴

小村氏は、1953年に在サンパウロ日本国総領事館の副領事として、初めて海外での勤務を経験しました。その後、外務省本省の欧米局第三課（中南米担当課）に勤務し、中南米地域との関係構築に尽力しました。1963年には在フランス日本国大使館の一等書記官として、ヨーロッパにおける外交活動に携わりました。

その後、通商産業省（現在の経済産業省）の通商局市場第三課長、外務省経済協力局経済協力課長を歴任し、経済分野における国際協力にも貢献しました。また、経済協力開発機構（OECD）日本政府代表部参事官、バンクーバー総領事、在連合王国大使館公使など、様々な要職を歴任しました。

1980年には海外経済協力基金（現在の国際協力銀行）理事に就任し、開発途上国への経済支援に携わりました。そして、1983年には駐チリ大使、1986年には駐ブラジル大使として、南米諸国との外交関係を強化しました。

1989年に外務省を退官した後も、石川島播磨重工業（現在のIHI）の顧問として、民間企業の国際展開を支援しました。

大学と協会での活動

1991年から1995年まで、学校法人[[拓殖大学]]の第15代総長を務め、教育分野にも貢献しました。また、1999年から2005年まで、日本ブラジル中央協会の第8代会長として、日本とブラジルの友好関係の発展に尽力しました。

小村康一は、外交官として、また教育者として、国際社会における日本のプレゼンスを高めるために、生涯にわたり貢献しました。その業績は、多くの人々に記憶され、尊敬されています。

略歴

1950年：東京帝国大学卒業、外務省入省
1953年：在サンパウロ日本国総領事館副領事
1956年：外務省欧米局第三課（中南米担当課）勤務
1963年：在フランス日本国大使館一等書記官
1965年：通商産業省通商局市場第三課長
1967年：外務省経済協力局経済協力課長、経済協力開発機構日本政府代表部参事官
バンクーバー総領事
在連合王国大使館公使
1980年：海外経済協力基金（のち国際協力銀行）理事
1983年：駐チリ大使
1986年：駐ブラジル大使
1989年：退官、石川島播磨重工業（株）顧問
1991年：学校法人[[拓殖大学]]第15代総長（～1995年）
1999年：第8代日本ブラジル中央協会会長（～2005年）
2009年：逝去

外部リンク

拓殖大学
* 日本ブラジル中央協会

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