小林亮寛

小林亮寛（こばやしりょうかん）

小林亮寛は1979年4月28日、長崎県下県郡厳原町（現在の対馬市）で生まれた元プロ野球選手です。右投右打の投手として主に活躍し、日本でも幅広い経験を積んできました。

経歴

プロ入り前

小林は福岡県糟屋郡新宮町で育ち、小学校時代にはソフトボールチームに所属していました。中学時代は博多のボーイズリーグでプレーし、公式戦49連勝を達成し、春夏の全国大会にも出場しました。高校はPL学園で過ごしましたが、怪我の影響もあり、甲子園には出場できませんでした。1997年度のドラフトでは千葉ロッテマリーンズから指名を受けて入団しました。

ロッテ時代

ロッテでの5年間は一軍での登板機会が得られず、2002年のシーズンオフに戦力外通告を受けて退団しました。その後、12球団合同トライアウトを経て中日ドラゴンズに打撃投手として契約されましたが、選手復帰の話は消えてしまいました。

米独立リーグ時代

2006年、アメリカの独立リーグ・ノーザンリーグのカルガリー・ヴァイパーズに入団し、中継ぎとして40試合に登板。シーズン中は常にロースターに名を連ねました。 その後、2007年には四国アイランドリーグの香川オリーブガイナーズに加入し、「亮寛」の名でプレー。15試合で1勝2敗1セーブの成績を残しました。

台湾球界時代

2008年には台湾の興農ブルズに入団テストを受け、合格。ここで10勝6敗、防御率2.66と好成績を収め、「金手套」賞を獲得しました。翌年は9勝を挙げましたが、防御率は6点台に落ち込み、シリーズには出場せず退団しました。

メキシコ・韓国球界時代

2010年はメキシコのウィンターリーグとメキシカンリーグに参加し、活躍しましたが、2012年2月に韓国の高陽ワンダーズに入団。ここでは中継ぎエースとして28試合に登板するなど、素晴らしい成績を残しました。その後、2014年に現役を引退しました。

引退後

引退後は自身のスポーツジムを開業し、さらに野球クリニックや講演会を通じて「夢を持つこと」や「自分らしく生きること」の大切さを伝えています。2022年には女子硬式野球クラブチームの投手コーチに就任し、若い選手たちを指導しています。

選手としての特徴

小林は140km/h台中盤の速球や2種類のツーシームを駆使し、他にもカーブやスライダー、フォーク、チェンジアップを使い分ける技巧派の投手でした。特に「ボールを動かす」技術に優れた選手として、多くの打者を翻弄しました。

人物

プロとしての経験を通じて、日本と海外の野球文化の違いを学び、自身を「ベースボールアーティスト」と称し、様々な活動を通して野球の楽しさや夢の重要性を広めています。また、書道の腕前も5段という実力を持つ多才な選手です。

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