小林富士夫

小林 富士夫（こばやし ふじお）

小林富士夫は1944年7月15日生まれで、神奈川県出身のプロゴルファーです。彼は医療法人光洋会に所属し、プロゴルフ界で長いキャリアを持っています。彼のゴルフキャリアは1970年のプロテスト合格から始まりましたが、その道のりは決して平坦ではありませんでした。

略歴

小林は日体荏原高校では野球部の外野手として活躍し、甲子園出場を目指していましたが、最高の成績は東京都予選の決勝進出でした。高校卒業後は他の職業を経て、21歳で神奈川県のゴルフ場の管理課職員となり、ここからプロゴルファーを目指すこととなりました。22歳からゴルフの練習を始め、1970年にプロテストに合格します。

プロ入り当初から肩に腱鞘炎の持病を抱えながらも、彼は堅実で地味なプレースタイルを貫きました。1975年の関東オープンでは、青木功選手との接戦の中、序盤からバーディを重ね、一時は青木にリードを奪われるものの、最終的には2位に終わりました。しかし、1976年にはくずは国際で初優勝を遂げ、その後も1977年のブリヂストンオープンでの逆転勝利を含む多くのタイトルを獲得していきます。

彼の栄光の時代は続き、1978年にはロサンゼルスオープンに出場し、帰国後の日本プロでは素晴らしいパフォーマンスを見せます。特に最終ラウンドでは連続バーディを決め、プレーオフで中嶋常幸選手との戦いに挑み、見事にタイトルを掴みました。この勝利により、彼はプロ日本一という称号を手にしました。

1981年には長野県オープンで草壁政治選手とのプレーオフに進出したものの、濃霧により途中打ち切りとなりました。彼は1982年にも日本プロでの好成績を残し、群馬県オープンでは優勝を果たしました。1983年にはブリヂストン阿蘇でのプレーオフで勝利し、その後もシード権を保持し続けましたが、1987年から1990年にはシード落ちの苦しい時期も経験しました。

1993年にはハワイパールオープンでプレーオフに進出しましたが、ティーショットの不運から敗れます。その後、1994年にシニアゴルフに転向し、1995年にはTPCスターツで初優勝を飾ります。その後もシニア競技で数々のタイトルを獲得し、2001年の日本シニアオープンでは最年長優勝記録を樹立しました。

主なタイトル

小林富士夫は多くのタイトルを持つプロゴルファーです。レギュラー競技では、1976年のくずは国際や1977年のブリヂストンオープン、1978年の日本プロ、1982年の群馬県オープンなどで優勝を果たしました。シニア競技では1995年のTPCスターツシニアで初優勝を飾った後、2000年にはコマツオープン、アサヒ緑健TVQシニアで勝利を収め、2001年の日本シニアオープンでは再びプレーオフでの勝利を手にしました。

2002年の日本オープンを最後にレギュラーツアーから引退した小林は、60歳となった2004年には関東プログランドシニアでも優勝するなど、今もなお多くのファンに愛されているスポーツマンです。

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