小林尽

小林 尽

日本の漫画家、小林尽（こばやし じん）は、1977年5月25日に千葉県で生まれました。現在は東京都新宿区を拠点に活動しています。男性です。

経歴

小林尽氏のキャリアは、2000年に第65回週刊少年マガジン新人漫画賞で佳作を受賞したことから始まりました。その後、講談社の漫画雑誌、特に『週刊少年マガジン』と『マガジンSPECIAL』において、代表作となる『スクールランブル』およびその続編『スクールランブルZ』を2002年から2009年にかけて連載し、大きな成功を収めます。『スクールランブル』はアニメ化をはじめとする様々なメディアミックス展開が行われ、多くの読者に支持されるヒット作となりました。

2011年から2012年には、『別冊少年マガジン』で『一路平安！』を連載。さらに、2013年にはデジタルコミック誌『ジャンプLIVE』で、原作：目黒ひばり氏による『放課後ましまし倶楽部』の作画を担当。同作の続編として、2014年から2016年にかけて『少年ジャンプ＋』で連載された『声優ましまし倶楽部』でも引き続き作画を務めました。

人物

作品の特徴として、登場人物の名前に近畿地方の地名が頻繁に用いられる点が挙げられます。これは、氏が京都に親を通じての縁があったことに由来しているそうです。

プライベートでは、漫画家の有馬啓太郎氏と親交があることが知られています。また、ゲームブランドTYPE-MOONとも交流があり、同社の作品『Fate/hollow ataraxia|Fate_hollow ataraxia』では壁紙イラストを提供。さらに、奈須きのこ氏が原作を手がけた映画『空の境界』のパンフレットに、描き下ろしイラストとメッセージを寄稿しています。

小林尽氏の素顔は公式には公開されていません。メディアに登場する際には、顔を隠した写真が掲載されたり、対談時にカメラに背を向けたり、あるいはカツラやサングラスで変装するなど、そのユニークなスタイルを貫いています。特に、あんど慶周氏との対談では、「変態仮面」の姿で登場し、その話題となりました。

漫画家としての活動に加え、声優としても活動しています。自身のアニメ作品『スクールランブル』では「船員F」や「小林先生」役を、ドラマCDでは「番組ディレクター」役を担当。また、関連ラジオ番組にもゲスト出演するなど、多岐にわたる活動を行っています。アニメ『スクールランブル』第一期最終話では、原画も担当した経験があります。

2009年には、杉田智和氏のラジオ番組『杉田智和のアニゲラ!ディドゥーーン』に「SP嵐山小夜子」という別名義でゲスト出演しました。

社会貢献活動にも積極的で、東日本大震災の際には、他の漫画家たちと共にチャリティ同人誌『pray for Japan』に作品を寄稿し、被災者支援に取り組みました。

血液型はB型です。

作品リスト

漫画

連載
『スクールランブル』（全22巻）
『スクールランブルZ』（全1巻）
『夏のあらし!』（全8巻）
『一路平安!』（全2巻）
『声優ましまし倶楽部』（原作：目黒ひばり、全3巻）
『放課後ましまし倶楽部』（原作：目黒ひばり、全9話、『声優ましまし倶楽部』3巻に収録）
読切
『帰ってきた変態仮面』（原作：あんど慶周）
『歌舞伎町そのころ』（原作：ユータ、東日本大震災チャリティ同人誌『pray for Japan』収録）
『別冊 スクールランブル WHAT'S UP DOC』
『スクールランブル Diamonds on the Inside』
『スクールランブル Give it away』
『スクールランブル We Are the Champions』

原作担当

『恋歌』（作画：つやまよしべ・江本温）

その他

『サンデー×マガジン クロスライン』（キャラクターデザイン）
各種アニメ作品へのエンドカード、予告イラスト提供（『夏のあらし!』『まりあ†ほりっく』『化物語』『ぱにぽにだっしゅ!』『ひだまりスケッチ×365』『はなまる幼稚園』『ダンス イン ザ ヴァンパイアバンド』『荒川アンダー ザ ブリッジ×ブリッジ』『ef - a tale of melodies.』『魔法少女まどか☆マギカ』『UQ HOLDER!』など）
『チェインクロニクルV』（カードイラスト提供）

江尻立真氏、奈央晃徳氏、木下由一氏らがアシスタント経験者として挙げられます。

外部リンク

小林　尽 (@jin_kobayashi_) - X（旧Twitter）
ジン典 - 非公式・作者まとめサイト

小林尽氏は、そのユーモア溢れる作風と、作品内外で見せる個性的な振る舞いによって、多くのファンを魅了し続けています。漫画家として確固たる地位を築きつつ、多方面でその才能を発揮する彼の今後の活動にも注目が集まっています。

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