有馬啓太郎

有馬啓太郎

有馬啓太郎（ありま けいたろう）は、日本の漫画家であり、大阪芸術大学の客員教授、そして同人作家としても広く知られています。彼は大阪府出身で、ペンネームとして有馬秘太郎や有馬晴臣を用いることもあります。血液型はO型。関西大学を卒業し、同大学の漫画同好会出身です。

来歴

有馬氏は元々、雑誌『ファンロード』の常連投稿者（ローディスト）として活動していました。同誌の海外旅行ツアー企画「ゲゲボツアー」では、数回にわたりレポート漫画を寄稿し、その人気を博しました。彼が手掛けてきた作品の中でも、特に『月詠』は非常に有名で、2004年から2005年にかけてテレビアニメ化され、テレビ東京とテレビ大阪の2局で放送されました。商業誌での執筆活動に加えて、同人誌の制作・発行も精力的に行っています。

長年にわたり「日本ワルワル同盟」というサークルを主宰し、コミックマーケットやコミックレヴォリューションといった大規模な同人誌即売会で自身の執筆誌を頒布しています。また、彼は熱狂的な阪神タイガースファンでもあり、応援同人誌を発行したこともあります。

有馬氏は多くの漫画家と親交があり、アニメのアイキャッチを漫画家やイラストレーターが描くという企画に友人が参加したことをきっかけに、同様の形式を自身の作品『月詠-MOON PHASE-』でもエンドカードとして取り入れることを発案しました。彼は自ら知己の作家に執筆を依頼し、『月詠 -MOON PHASE-』を手掛けたシャフトの作品では、この形式のエンドカードが恒例となりました。

漫画家の赤松健氏とは特に親交が深く、赤松氏の漫画作品『ラブひな』に登場する主人公、浦島景太郎の名前のモデルとなっています。また、Dr.モロー氏とも親交が深く、彼の漫画作品に本人役で出演することも少なくありません。

ライトノベル作家の谷川流氏とも親交があり、有馬氏によれば、「『東方Project』を強く勧められた」とのことです。

主な執筆作品

エロ漫王（海王社）：全1巻。商業誌デビュー作であり、当時は有馬（ピーッ）太郎名義で執筆。
お気楽極楽ノストラざまス（ワニブックス）：全2巻。『コミックガム』で連載。
アストロ巫女さん：『エース桃組』'02 Summer号に掲載された漫画。アンソロジー本『ぷちモモ 〜ねこさんちーむ〜』（角川書店）に収録。
月詠（ワニブックス）：1999年から『コミックガム』で連載が開始され、2009年1月まで連載。単行本は全16巻。2004年にアニメ化され、ネコミミブームを巻き起こし、「ネコミミモード」という流行語も生まれました。
うりポッ（マッグガーデン）：2004年に『コミックブレイドGUNZ』Vol.2に掲載後、『コミックブレイドMASAMUNE』にて連載。同誌廃刊後は単行本描き下ろしに移行。
ちぇりパラ-Million Paradox-：『電撃大王GENESIS』に掲載。
かみわたし〜神様の箸渡し〜：全2巻。『ヤングキングアワーズ』（少年画報社）で連載。
AKIBA'S TRIP2：公式サイトのニュースブログにて『謎の-if-マンガ』を掲載。

その他の活動

有馬氏は、小説の挿絵やアンソロジーコミックへの参加、TVアニメのエンドカード制作など、多岐にわたる活動を行っています。彼の作品は、幅広いジャンルにわたり、多くのファンを魅了し続けています。

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