小林裕士

小林裕士 (こばやし ひろし)

小林裕士は、1976年9月29日に京都府に生まれた将棋棋士であり、1976年から活動を開始しました。彼は将棋界でのキャリアの中で、多くの成就を収めてきました。将棋界屈指の大柄な体格を持ち、身長は約185cm、体重は90kg前後とされています。彼は田中魁秀九段の門下生であり、棋士番号は223です。

棋歴

小林は1997年4月にプロ棋士としてデビューし、初年度より即座に才能を発揮しました。デビューからわずか1年後、1998年度の第11期竜王戦6組に初参加し、準優勝を果たしました。この結果、5組に昇級し、その後も連続昇級を重ねました。

2000年度には、第59期C級2組順位戦で8勝2敗の成績を収め、44人中3位でC級1組に昇級します。その後も順調に昇級を続け、2003年度の第74期棋聖戦でベスト8進出も経験しました。2006年度には第14期銀河戦で準優勝に輝き、羽生善治との因縁の対決にも挑むなど、存在感を強めていきました。

2010年度には、竜王戦で初の3組昇級を達成し、続く第26期ではそのままランキング戦での優勝を成し遂げました。これにより、さらに名声を高めることとなります。しかし、その後の第33期から第36期では9連敗を喫し、降級に苦しむ時期もありました。

また、叡王戦にも挑戦し、2016年度の第2期では本戦に進出しています。ここでも予選を勝ち抜き、本戦では久保利明に敗れたものの、その後も持ち味を発揮し続けました。

棋風

小林裕士は、主に居飛車を用いた攻撃的なスタイルが特長です。彼はNHK杯や銀河戦などの早指し棋戦でその才能を遺憾なく発揮し、観客を魅了する対局を展開しています。しかし、関西の先輩棋士である谷川浩司からは、彼の直感に頼った指し方が時には裏目に出る可能性があると指摘されています。

人物

その大柄な体型に加え、小林はテニスや野球などのスポーツを趣味とし、競馬や麻雀にも親しんでいます。また、阿佐田哲也の作品を愛読しており、ギャンブル好きの側面も持ち合わせています。彼のそのような人物像は、将棋界の中でも独特な存在感を放ち、多くのファンに支持されています。

昇段履歴

• - 1990年: 奨励会入会、6級
• - 1993年: 初段
• - 1997年: 四段（プロ入り）
• - 2001年: 五段（C級1組昇級）
• - 2006年: 六段（公式戦120勝）
• - 2011年: 七段（竜王戦連続昇級）
• - 2023年: 八段（公式戦190勝）

主な成績

小林裕士は、数々の棋戦での活躍を通じて名声を築いてきました。彼の棋歴は、将棋棋士としての挑戦の歴史を物語っており、攻撃的なスタイルと数々の昇級記録は、将棋界における金字塔とも言えるでしょう。

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