小林香 (演出家)

小林 香について

小林香（こばやし かおり、1977年生まれ）は、京都市に生まれた舞台演出家兼作曲家です。パンフレットなどでは「Caori Covayashi」としても知られており、グランアーツに所属した後、現在はアミューズと提携しています。彼女のキャリアは多方面にわたり、その独特の視点と洗練された演出技術で、多くの舞台やコンサートのプロデュースを手掛けています。

略歴

小林は1996年に「京都フィロムジカ管弦楽団」を設立し、市民オーケストラとして注目を集めました。この経験をもとに、1997年には同志社大学での学びを経て、ニューヨーク・フィルハーモニックにインターンシップ留学を果たします。2000年には同志社大学法学部を卒業後、上京し、演出・振付家の謝珠栄氏の助手として活動を開始。特に注目を浴びたのは、2002年に東宝と交わしたプロデューサー契約で、当時26歳という若さでの契約でした。以来、「レ・ミゼラブル」、「ミスサイゴン」、「マリー・アントワネット」など、多くの著名な舞台作品に関与することになります。

2003年にはコンサート演出や作詞活動を開始。2006年からは特に作詞に注力し、ミュージカル俳優や歌手たちに向けて多くの歌詞を提供してきました。2016年にはグランアーツに所属し、ますます多様な作品を手掛けるようになります。

主な作品

小林香の作品は多岐にわたりますが、以下は彼女が手掛けた主な舞台の一部です。

• - 2005年: 『THE PRAYERⅢ』(作詞・構成・演出)、『眠らない音』(作詞・構成)
• - 2008年: 『THE BUTTERFLY - Colored by Caori Covayashi』(作詞・構成・演出)
• - 2010年: SHOW-ism『DRAMATICA/ROMANTICA』(構成・演出・訳詞)
• - 2011年: SHOW-ismⅡ『Underground Parade』(構成・演出・訳詞)
• - 2012年: SHOW-ismⅣ『TATTOO 14』(作・演出)
• - 2014年: SHOW-ismⅦ『ピトレスク』(作・演出)、ミュージカル『カルメン』(演出)
• - 2015年: SHOW-ismⅧ『∞／ユイット』(作・演出)
• - 2021年: ミュージカル『The Last 5 Years』(演出)、ミュージカル『マドモアゼル モーツァルト』(演出)
• - 2024年: ミュージカル『王様と私』(演出)

また、作詞家としての活動も活発で、2005年には「眠らない愛／アンダンテ・カンタービレ」を発表し、2009年には混声合唱のための組曲「箱船の教室」を作成しました。2014年には、NHK全国学校音楽コンクールの課題曲『共演者』の作詞を担当しました。

現在の活動

小林香は、その才能を多彩に発揮し続け、舞台芸術の発展に寄与しています。彼女の作品は、観客に深い感動を提供するだけでなく、演者にも新たな挑戦を促すものとして、現在も多くの人々に支持されています。今後の活動にも注目が集まっています。

もう一度検索