小桜一家

小桜一家の概要と歴史

小桜一家（こざくらいっか）は、鹿児島県鹿児島市を本拠地とする指定暴力団です。2023年の時点で、組織の勢力は約70人とされています。小桜一家は、自身の縄張りとしている鹿児島県内への他の暴力団の侵入を許さない方針を持ちながら、他県への進出も行わないという独自のスタンスを貫いてきました。警察庁はこの姿勢を「小桜モンロー主義」と呼び、特筆すべき特徴の一つとしています。

来歴

小桜一家の始まりは、昭和23年（1948年）にさかのぼります。その年、大里清蔵が鹿児島市において「小桜組」を結成しました。1961年（昭和36年）には、二代目として片平孝が跡を継ぎ、その後1969年（昭和44年）には神宮司文夫が三代目に就任します。1970年（昭和45年）には、組織名を現在の「小桜一家」に改称し、以降、規模の拡大を図ります。

1987年（昭和62年）の12月には、平岡喜榮が四代目総長に就任し、組織はさらなる発展を遂げました。また、1992年（平成4年）7月には、暴力団対策法に基づき指定暴力団に認定されました。

組織の動向と対立

2009年の鹿児島県議会の報告では、小桜一家が勢力拡大を目指している動きが見受けられました。それに伴い、鹿児島県内での山口組との対立姿勢も強化されていました。このような背景の中、2019年6月には四代目総長が熊本県内のゴルフ場で偽名を使用していたことが発覚し、偽造文書作成の疑いで逮捕されました。しかし、その後すぐに不起訴処分となり、問題は解決を見ました。

歴代総長

小桜一家には数人の歴代総長が存在します。

• - 初代: 大里 清蔵
• - 二代目: 片平 孝
• - 三代目: 神宮司 文夫
• - 四代目: 平岡 喜榮

現在の組織の執行部には以下のメンバーが含まれます。

• - 若頭: 冨尾 裕一（四代目上村組長）
• - 若頭代行: 澤 秋良
• - 本部長: 長田 末成
• - 風紀委員長: 森川 弘彬

おわりに

小桜一家は、鹿児島県内での地理的な影響力を維持しつつ、他の暴力団と対峙する姿勢を貫いている組織です。今後の動向が注目されます。

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