小森亮介

小森 亮介

小森 亮介（こもり りょうすけ）は、1986年1月1日に千葉県で生まれた日本の男性総合格闘家である。ディープラスに所属している。

柔道の強豪として知られる日本体育大学体育学部武道学科に進学し、柔道部に所属。大学は後に中退するが、その後、日本の総合格闘技界の重鎮、吉田秀彦が主宰する吉田道場へ入門。ここで総合格闘技への道を本格的に歩み始めた。

プロキャリアの初期において、そのグラップリング能力を遺憾なく発揮したのが、2008年12月28日に開催されたDEEPフューチャーキングトーナメント2008のバンタム級部門である。このトーナメントで小森は圧倒的なパフォーマンスを見せた。出場した3試合すべてにおいて、1ラウンド開始からわずか1分以内という驚異的な早さで相手から一本を奪い、優勝を果たしたのだ。それぞれの試合では、2回戦で腕ひしぎ十字固め、準決勝ではヒールホールド、そして決勝では自身が「電撃ネットワーク」と命名した下からの変形スリーパーホールドと、多彩なサブミッション技術を披露。この鮮烈なデビューは、今後の活躍を予感させるものだった。

フューチャーキング優勝後、プロのリングで経験を重ねる。2009年3月14日にはclub DEEP TOKYOの舞台で岡元飛竜と対戦したが、この試合は判定で敗れた。

同年6月には、SRC（戦極）が若手育成のために開催した「戦極G!杯」のバンタム級トーナメントに参戦。ここでも小森のグラップリング技術が冴えわたる。準決勝で竹中慎と対戦し、得意のヒールホールドで一本勝ちを収め、決勝へ駒を進めた。そして、同年8月2日に開催された戦極 〜第九陣〜のオープニングファイトとして行われた決勝戦で沼尻健と激突。この重要な一戦で、小森は研ぎ澄まされた打撃スキルも見せつけ、強烈な左フックで沼尻をマットに沈め、鮮やかなKO勝利を飾った。これにより、DEEPフューチャーキングに続き、戦極G!杯でもバンタム級の頂点に立ち、二冠を達成した。

勢いに乗り、同年9月23日、戦極 〜第十陣〜のオープニングファイトで行われた「戦極G!杯 日韓対抗戦」に出場。韓国のソ・ジェヒョンと対戦したが、この試合は判定で敗れる結果となった。

その後も国内外のリングで戦いを続ける。2010年4月25日には、師匠である吉田秀彦の引退興行として開催された「ASTRA」に参戦し、村田卓実と対戦。しかし、判定で敗北を喫した。同年6月6日には、DEEP CAGE IMPACT 2010 in OSAKAの舞台で吉武伸洋と対戦。ここでも一本勝ちへの嗅覚を発揮し、試合開始からわずか24秒という電光石火の早業で、得意のヒールホールドにより一本勝ちを収めた。

プロ総合格闘家としてのキャリアにおいて、小森亮介は特に初期にそのサブミッション能力で強烈なインパクトを残した。DEEPフューチャーキングトーナメントと戦極G!杯という二つの主要な若手トーナメントでの連続優勝は、その実力の証である。

主な獲得タイトルは以下の通り。

DEEPフューチャーキングトーナメント2008 バンタム級 優勝（2008年）
戦極G!杯 バンタム級 優勝（2009年）

彼のキャリアは、柔道で培った組技を基盤としつつ、総合格闘技のルールの中で一本勝ちを追求するスタイルで注目を集めた。

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