小沢駅

小沢駅 (こざわえき)

小沢駅は、北海道岩内郡共和町小沢に位置する北海道旅客鉄道（JR北海道）函館本線の駅です。共和町で唯一の駅ですが、町の中心部からは約6km離れています。駅番号はS22、電報略号はサワ、事務管理コードは▲130108です。

かつては急行「ニセコ」・「らいでん」などが停車し、岩内線も接続していました。岩内線が開業する前には岩内馬車鉄道も接続していました。

歴史

1904年（明治37年）7月18日：北海道鉄道 当駅 - 山道駅間の開通に伴い、同線の駅として開業。一般駅。
1904年（明治37年）10月15日：北海道鉄道 歌棄駅（現在の熱郛駅） - 当駅間が開通。
1905年（明治38年）3月14日：当駅 - 岩内港駅間に岩内馬車鉄道開通。
1907年（明治40年）7月1日：北海道鉄道の国有化に伴い、国有鉄道に移管。
1909年（明治42年）10月12日：国有鉄道線路名称制定に伴い、函館本線の駅となる。
1912年（大正元年）11月1日：岩内馬車鉄道の代替として、岩内軽便線 当駅 - 岩内駅間開通（全通）。
1922年（大正11年）9月2日：岩内軽便線が岩内線に改称。
1949年（昭和24年）6月1日：日本国有鉄道法施行に伴い、日本国有鉄道（国鉄）に継承。
1970年（昭和45年）：映画「男はつらいよ 望郷篇」でロケに使用。
1982年（昭和57年）3月1日：貨物扱い廃止。業務委託駅となる。
1984年（昭和59年）2月1日：荷物扱い廃止。岩内線の貨物営業が廃止。
1985年（昭和60年）7月1日：岩内線全線廃止に伴い共和町で唯一の駅となる。
1986年（昭和61年）11月1日：駅員無配置駅となり、簡易委託化される。
1987年（昭和62年）4月1日：国鉄分割民営化に伴い、北海道旅客鉄道（JR北海道）の駅となる。
1992年（平成4年）4月1日：簡易委託廃止、完全無人化。
2007年（平成19年）10月1日：駅ナンバリングを実施。

駅名の由来

旧村名（現在の共和町の東半分）に由来します。もともとアイヌ語で「サㇰルペㇱペ（sak-ru-pes-pe」（夏の・道・下る・もの＝夏の沢沿いの峠道）と呼ばれていたものを、「夏小沢」と意訳したものが伝わったとされています。

駅構造

島式ホーム1面2線を有する地上駅です。かつては多くの側線があり、ホームと駅舎の間には線路を剥がした跡地が広がっています。跨線橋は長いですが、のりばは2番のりばと3番のりばのみです。駅舎の前は旧1番のりばで岩内線ホームでした。

現在は倶知安駅が管理する無人駅で、駅舎は簡素なものに建て替えられています。しかし、跨線橋は昔ながらの重厚な造りのものが使用されています。

のりば

利用状況

（省略）

駅周辺

北海道道604号老古美小沢停車場線
国道5号
共和町役場小沢出張所
岩内警察署小沢駐在所
小沢郵便局
小沢体育館
末次商会
ワイス温泉
* ニセコバス、北海道中央バス「小沢」停留所

トンネル餅

小沢駅の名物として「トンネル餅」というすあまが販売されていました。銀山駅との間にある稲穂トンネルが開通した頃から作られ始め、以前は駅で売られていましたが、後に駅前の国道5号沿いにある末次商会製菓部で販売されていました。10個入り400円（2022年2月現在、8個入り450円）で、駅弁のように経木でできた折りに詰められていました。残念ながら2022年6月末に販売を終了しました。

また、かつては通常の駅弁も販売されていました。

隣の駅

北海道旅客鉄道（JR北海道）

■函館本線

倶知安駅 (S23) - 小沢駅 (S22) - 銀山駅 (S21)

かつて存在した路線

岩内馬車鉄道

岩内馬車鉄道線

小沢駅 - 小沢駅

日本国有鉄道（国鉄）

岩内線

小沢駅 - 国富駅

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