小浜浄鉱

小浜浄鉱（こはま じょうこう）

小浜浄鉱は、1886年7月2日に東京府東京市本所区（現在の東京都墨田区）で生まれ、1948年9月24日に亡くなった日本の内務官僚です。彼は、地方行政官として福井県知事を務めたほか、台湾総督府内務局長として台湾の統治にも携わりました。

生い立ちと学歴

小浜浄鉱は、小濱三次郎の四男として生まれました。彼は、第二高等学校を卒業後、1912年に東京帝国大学法科大学経済学科を卒業しました。この学歴は、彼が官僚としてのキャリアを歩む上で重要な基盤となりました。

内務省でのキャリア

大学卒業後、小浜は内務省に入省し、富山県属としてキャリアをスタートさせました。1913年11月には文官高等試験行政科試験に合格し、官僚としての地位を確立しました。その後、富山県氷見郡長を皮切りに、広島県や兵庫県の理事官を歴任しました。また、内務省本省では、衛生局保険課長や社会局社会部福利課長などの要職を歴任し、内務行政の中枢で活躍しました。

福井県知事として

1928年5月、小浜浄鉱は福井県知事に就任しました。県知事として、彼は地方行政の長として県政を運営し、県民の生活向上に尽力しました。1930年8月に一度休職しましたが、1931年12月には再び知事に再任され、その行政手腕を高く評価されました。

台湾総督府内務局長として

1932年3月、小浜浄鉱は台湾総督府内務局長に転任しました。台湾総督府内務局長は、台湾の行政を統括する重要なポストであり、彼は台湾の統治において重要な役割を担いました。1936年10月までその職を務め、その後退官しました。退官後も、台湾総督府評議会員に選ばれたほか、台湾合同鳳梨株式会社の事務取締役を務め、台湾との関係を深めました。

その他の活動

小浜浄鉱は、官僚としてのキャリアを通じて、地方行政や台湾統治において重要な役割を果たしました。彼の活動は、日本の近代化と深く関わっており、その足跡は後世に語り継がれています。

参考文献

歴代知事編纂会編『新編日本の歴代知事』歴代知事編纂会、1991年。
秦郁彦編『日本官僚制総合事典：1868 - 2000』東京大学出版会、2001年。

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