小滝橋通り

小滝橋通り

東京都新宿区の西側に位置する小滝橋通りは、全長およそ1.9キロメートルに及ぶ区道で、その全線が新宿区内に収まります。この通りは、新宿駅西口に近接する新宿大ガード西交差点を起点とし、高田馬場四丁目の小滝橋交差点までを結んでいます。

起点の新宿大ガード西交差点では、都心の主要幹線である青梅街道（東京都道4号・5号）や東京都道414号四谷角筈線と接続しており、周辺は新宿駅にも近く、人や車の往来が非常に多い活気あるエリアです。

通りは北へと進み、税務署通りと職安通りが交わる北新宿百人町交差点、そして大久保通り（東京都道433号）との交点である北新宿一丁目交差点を通過します。さらに、JR中央線の高架下（大久保駅と東中野駅の間）をくぐり抜け、終点の小滝橋交差点に至ります。この終点では、早稲田通り（東京都道25号）やその支線である諏訪通りと接続しています。

道路構造としては、概ね片側一車線に停車帯が設けられている区間が多いです。また、起点の新宿大ガード西交差点から北新宿百人町交差点にかけての通りの地下には、都営地下鉄大江戸線が通っており、沿道には同線の新宿西口駅が設けられています。

小滝橋通りの沿道、特に新宿大ガード西から職安通りにかけての区間には、独特の商業集積が見られます。このエリアには、1980年代中頃以降、洋楽の希少な映像ソフト（コレクターズDVD）やCD、中古レコードなどを専門に扱う店舗が多数集積しており、その数は都内でも有数とされています。音楽愛好家にとって、掘り出し物を探す魅力的なスポットとなっています。

同じくこの区間は、かつて新宿でも屈指のラーメン激戦区として知られていました。多くのラーメン店が軒を連ね、鎬を削っていましたが、2000年代に入ると一時的に落ち着きを見せました。しかしながら、2008年頃からは再び新規のラーメン店開業が相次ぎ、再び活気を取り戻しつつあります。

通り沿いには、新宿西口駅や新宿消防署、東京都中央卸売市場淀橋市場、JR大久保駅などの公共施設やランドマークも点在しています。

通りの名称は、終点付近で神田川を渡り、早稲田通りに架かる橋、「小滝橋」に由来しています。

小滝橋通りに関連する地域としては、西新宿、北新宿、百人町、高田馬場などが挙げられます。また、新宿駅から小滝橋通りを経由するバス路線は、主にいすゞ自動車グループの関東バスが運行を担当しています。なお、足立区と荒川区を結ぶ「尾竹橋通り」は名称の発音が似ていますが、全く異なる道路です。

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