小田井宿

小田井宿（おたいしゅく）は、中山道六十九次のうち、江戸から数えて21番目に位置する宿場町です。現在の長野県北佐久郡御代田町南西部に位置し、かつては交通の要衝として賑わいました。

「姫の宿」としての役割

小田井宿は、参勤交代などで大名が北国街道との分岐点である追分宿を利用する際、姫君や側女たちの宿泊場所として利用されることが多かったため、「姫の宿」とも呼ばれていました。追分宿の混雑を避けて、静かで落ち着いた環境を提供していたと考えられます。

宿場の規模

天保14年（1843年）の『中山道宿村大概帳』によれば、小田井宿の宿内家数は107軒、うち本陣1軒、脇本陣1軒、旅籠5軒であったと記録されています。宿内人口は319人とされており、比較的小規模な宿場町であったことが伺えます。

アクセス

鉄道: しなの鉄道しなの鉄道線御代田駅が最寄り駅です。

史跡・みどころ

小田井宿本陣跡: かつての本陣の跡地が残されており、当時の面影を偲ぶことができます。宿場の歴史を感じさせる貴重な史跡です。

隣の宿

中山道

追分宿 - 小田井宿 - 岩村田宿

参考文献

「信州の文化シリーズ 街道と宿場」信濃毎日新聞社 1980年

小田井宿は、規模は小さいながらも、中山道における重要な宿場町の一つであり、「姫の宿」としての歴史を持つなど、独特の魅力を持っています。近隣の宿場町と合わせて訪れることで、中山道の歴史と文化をより深く体験することができるでしょう。

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