小田急商事

小田急商事株式会社の概要

小田急商事株式会社（おだきゅうしょうじ）は、神奈川県川崎市麻生区に本社が位置しており、スーパーマーケット、コンビニエンスストア、駅売店などの事業を展開している企業です。この会社は小田急グループの一員であり、小田急電鉄の完全子会社として活動を行っています。特に、駅ナカでのフランチャイジーとしてセブン-イレブンやドトールコーヒーの店舗も運営していることが特徴です。

沿革

小田急商事の歴史は1963年（昭和38年）に遡ります。最初は株式会社オー・エックスとして設立され、相模大野店と成城店でストア事業をスタートしました。1966年には旧小田急商事を吸収合併し、商号を小田急商事株式会社へ変更、駅売店事業にも進出しました。1971年には東京都世田谷区経堂に本社を移し、その後も様々な事業展開や店舗開発を進めてきました。

1975年には小田急食品株式会社が設立され、1976年には座間生鮮食品センターを開設しコンビニエンスストア事業を開始。さらに1988年には株式会社北欧トーキョーを設立するなど、着実にビジネスを拡張していきました。2000年代には保育・介護事業を開始し、後に関連会社を設立するまでに成長しました。

事業展開

小田急商事は、スーパーマーケット「Odakyu OX」として28店舗を運営し、都市型の店舗を展開しています。この「OX」は、OdakyuとExchangeから取られた名称で、商品交換の場を意味しています。また、小田急商事は「Odakyu SHOP」と「Odakyu MART」を始めとする駅売店や駅ナカコンビニも運営し、2018年からはセブン&アイ・ホールディングスとの業務提携により、これらの店舗をセブン-イレブンへ段階的に転換しています。

特に、Odakyu OX と駅売店「Odakyu SHOP」は、地域密着型のサービスを提供することを目指しており、地元のニーズに応じた商品を充実させています。さらに、2016年には新たな業態として「Odakyu OX MART」を新百合ヶ丘駅内に出店し、利便性を高める取り組みも行っています。

特徴

小田急商事は、プライベートブランド「セブンプレミアム」の販売を開始し、商品の多様化にも力を入れています。また、ドトールコーヒーの店舗も展開し、カフェ市場にも進出している点が注目です。2022年には59店舗のセブン-イレブンを展開し、その数はさらに増加の見込みです。

未来への展望

小田急商事は、都市型スーパーマーケットと駅売店の統合や拡大を通じて、より顧客に喜ばれるサービスを提供し続けることを目指しています。また、セブン&アイHDとの業務提携をさらに強化し、変化する流通市場に柔軟に対応することで、持続可能な成長を図っていく姿勢を持っています。今後も地域に根ざした事業運営を行いながら、消費者の期待に応える企業としての役割を果たし続けるでしょう。

小田急商事株式会社は、その豊かな歴史とともに、これからの動向にも目が離せません。

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