小田桐勝英

小田桐勝英

小田桐勝英（おだぎり かつひで）は、1834年（天保5年）に生まれ、1917年（大正6年）に没した、明治から大正時代にかけて活躍した日本の政治家です。旧姓は花田といい、青森県会議長、青森県東津軽郡青森町長を歴任しました。

生い立ちと初期の活動

小田桐勝英は、弘前藩士の四男として誕生しました。その後、鰺ヶ沢の小田桐家の養子となり、小田桐姓を名乗るようになりました。

政治家としての歩み

小田桐勝英は、地方自治の分野でその才能を発揮し、青森町会議員を皮切りに、西津軽郡長、青森県会議員、同副議長、そして同議長と、数々の要職を歴任しました。これらの職務を通じて、地方行政の発展に大きく貢献しました。

1893年（明治26年）には、鰺ヶ沢から木造への郡役所移転を巡る騒動が発生し、小田桐勝英は扇動者として一時拘束されました。しかし、その後の裁判で無罪となり、政治家としての潔白を証明しました。この事件を乗り越え、彼はさらに政治活動に力を注ぎました。

その後、小田桐勝英は青森町長に当選し、活動拠点を同町に移しました。町長として、町政の発展に尽力し、住民の生活向上に貢献しました。

文化人としての側面

小田桐勝英は政治家として活躍する傍ら、文化人としてもその才能を発揮しました。郡長時代には、「千巷」および「水文庵風月」という号を用いて、鰺ヶ沢町民に俳句を指導しました。彼の指導によって、多くの人々が俳句の楽しさに触れ、地域文化の振興に貢献しました。

参考文献

影山幸次 編『府県会議員録』美章堂、1886年。https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/780214。
東奥日報社 編『青森県人名事典』東奥日報社、2002年。ISBN 4885610656。


小田桐勝英は、地方政治の発展に大きく貢献しただけでなく、地域文化の振興にも尽力した人物として、後世に語り継がれています。

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