小笠原貞顕

小笠原貞顕（おがさわら さだあき）は、江戸時代中期に活躍した大名であり、豊前国小倉新田藩、通称千束藩の第3代藩主として知られています。第2代藩主であった小笠原貞通の六男として江戸の地で生を受けました。幼名は亀之助と名付けられました。

延享4年（1747年）に父である貞通がこの世を去ると、貞顕は家督を相続し、藩主の座に就きました。藩主として、大坂加番などの役職を歴任し、幕府における役割を果たしました。天明2年（1782年）8月19日、貞顕は3男である貞温に家督を譲り、隠居生活に入りました。そして、享和2年（1802年）2月20日に69歳でその生涯を閉じました。

貞顕の系譜は以下の通りです。

父：小笠原貞通（1686年 - 1747年）
母：藤井氏
正室：鍋姫（小笠原長庸の娘）
三男：小笠原貞温（1766年 - 1822年）
生母不明の子女
四男：宮本貞則
五男：小笠原貞幹
女子：小笠原長為正室
女子：高木忠任室
女子：松下之矩正室

このように、貞顕は多くの子供たちに恵まれました。正室である鍋姫との間には三男の貞温がおり、彼が後に家督を継承しました。また、生母が明らかでない子女として、四男の宮本貞則、五男の小笠原貞幹、そして小笠原長為、高木忠任、松下之矩に嫁いだ娘たちがいます。

小倉新田藩主として、また一人の人間として、小笠原貞顕は江戸時代中期という時代を確かに生きた人物であったと言えるでしょう。

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