小笠原貞通

小笠原貞通

小笠原貞通（おがさわら さだみ）は、江戸時代中期に生きた大名であり、豊前国小倉新田藩（通称：千束藩）の第2代藩主として知られています。その官位は従五位下・近江守でした。

生い立ちと藩主就任

貞通は、元禄13年（1700年）に豊前小倉藩主・小笠原忠雄の三男として江戸で誕生しました。その後、叔父にあたる先代藩主・小笠原真方の養嗣子となります。宝永6年（1709年）に養父が讃岐国で不慮の事故により亡くなったため、その後を継ぎ、小倉新田藩の第2代藩主となりました。

家族関係

貞通は正室である伊東氏との仲は良好とは言えず、結婚からわずか2年で離別しています。しかし、側室の藤井氏とは非常に良好な関係を築き、8男7女という非常に多くの子女に恵まれました。当初、次男の定政を世子に指名していましたが、元文4年（1739年）に定政が早世したため、新たに六男の貞顕を世子としました。

死去とその後

延享4年（1747年）正月5日、貞通は小倉にて生涯を閉じました。享年は不明です。死後、家督は世子であった貞顕が継ぎ、小倉新田藩を治めることとなりました。

系譜

父：小笠原忠雄（1647-1725）
母：鈴木氏
正室：伊東長救の娘
側室：藤井氏
六男：小笠原貞顕（1734-1802）
生母不明の子女
次男：小笠原定政（1719-1739）
女子：縫姫 - 裏松祐光室、のち宮本貞弼養女
* 女子：五島盛峰正室 - のち小笠原長之室

小笠原貞通は、藩主として領地を治める一方で、家族との関係においても様々な出来事がありました。多くの子に恵まれたことは、彼の人となりを示すエピソードと言えるでしょう。

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