小笹公也

小笹公也：実業家から馬主へ、多様な顔を持つ成功者

小笹公也氏は、1963年大阪府大阪市生まれの実業家であり、日本中央競馬会（JRA）ならびに地方競馬全国協会（NAR）に登録する馬主としても広く知られています。兄は株式会社リンクアンドモチベーション代表取締役会長の小笹芳央氏です。

多彩な経歴：板前修行からプロボクサー、そして企業経営へ

小笹氏の経歴は、実に多岐に渡ります。大阪市立文の里中学校卒業後、南海グループホテルで板前修行を経験。その後、榎本塗装工芸に入社し、1981年には最年少プロボクサーとしてデビューするなど、若くして様々な分野に挑戦しています。

1984年にはオザサ塗装工業を設立、のちに株式会社オザサに改組し代表取締役社長に就任。その後、社名を株式会社オンテックスに変更し、代表取締役会長兼CEOに就任。企業経営においては目覚ましい成功を収め、EOY JAPAN 2003（アントプレナー・オブ・ザ・イヤー・ジャパン）ファイナリストを受賞するなど、高い評価を獲得しています。

並行して、社会貢献活動にも積極的に取り組んでいます。赤十字奉仕団や社会福祉協議会理事などを歴任し、2010年には日本赤十字社金色有功章、2011年と2023年には紺綬褒章を受章するなど、その功績は高く評価されています。また、同志社大学商学部を卒業後、同大学の樹徳会顧問や同志社大学校友会大阪支部常任理事にも就任し、教育・人材育成にも貢献しています。

馬主としての成功：GI競走制覇、そして数々の活躍馬

小笹氏の馬主活動は、社員との会話がきっかけでした。厩務員経験のある社員との交流を通じて、幼少期の競馬への関心が再燃し、JRA馬主資格を取得。自身のイニシャル「T.O.」から「テーオー」を冠名に用い、数々の活躍馬を所有しています。

その中でも特に注目されるのは、GI競走を制覇したテーオーケインズです。2021年のチャンピオンズカップ制覇を始め、アンタレスステークス、帝王賞、平安ステークス、JBCクラシックなど、数々の重賞競走を勝利しました。さらに、テーオーロイヤルもダイヤモンドステークス、阪神大賞典、天皇賞（春）といったGI競走で勝利を収めるなど、小笹氏の馬主としての成功は目覚ましいものがあります。

他にもテーオーエナジー、テーオーヘリオス、テーオーソクラテスなど、多くの重賞競走優勝馬を所有しており、その卓越した馬選びと育成力が伺えます。兄である小笹芳央氏も馬主として活動しており、「ホウオウ」を冠名として使用しています。兄弟揃って競馬界に貢献している点は特筆に値します。

メディアへの露出と著作活動

小笹氏の活躍は、メディアにも広く取り上げられています。数多くのテレビ番組に出演し、企業経営や馬主活動について語っています。特に、兄と共に出演したテレビ東京『日経スペシャル カンブリア宮殿』は記憶に新しいところです。

また、『すべての汗は報われる 中卒CEOは、部下1100人の元プロボクサー』や『大学では教えてくれない経営論』など、自身の経験に基づいた著書を出版しており、多くの読者から支持を得ています。これらの活動を通じて、小笹氏は多くの人々に影響を与え続けています。

小笹公也氏の生涯は、まさに波乱に満ちた成功物語です。多様な経験と挑戦を積み重ね、実業家として、社会貢献者として、そして馬主として、それぞれの分野で成功を収め、その活躍はこれからも注目を集め続けるでしょう。

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