小野寺えい子

小野寺えい子：アクション女優から教習指導員へ

小野寺えい子（おのでら えいこ、1962年 - ）は、日本の元女優。本名を喜多川えい子といい、夫は俳優・スタントマンの喜多川務である。

アクション女優への道

女優、志穂美悦子に憧れ、アクション女優を目指すようになった小野寺は、高校入学と同時に東映アクションクラブの一期生となる。同期には、俳優の植村喜八郎がいた。彼女は、テレビドラマ『燃えろアタック』で主演の荒木由美子のバレーボールシーンの吹き替えを担当するなど、早くからその才能を発揮した。

『バトルフィーバーJ』での活躍

1979年、特撮テレビドラマ『バトルフィーバーJ』で、第13話からミスアメリカのスーツアクトレスとして出演。当初は代役の予定であったが、最終回までその役を全うした。1980年、『バトルフィーバーJ』終了と同時にジャパンアクションクラブ（JAC）に入団。後楽園ゆうえんちの屋外ショーを中心に活躍した。

結婚とJAC退団

23歳で喜多川務と結婚。結婚後もアクション女優を続ける意向であったが、当時のJACでは社内ルールが厳格であったため、JACを退団することとなった。その後は、自動車教習所の指定自動車教習所指導員として、新たな道を歩み始めた。

エピソード

『バトルフィーバーJ』で共演した萩奈穂美や日髙のり子（当時・伊東範子）とは、放送終了後も親交が深く、特に日髙とは現在も交流がある。ミスアメリカのスーツは通気性が悪く、冬場の撮影ではジャージーを着用していた。また、衣装にサポーターをつけることができなかったため、撮影中に捻挫をすることが頻繁にあったという。さらに、爆発シーンの撮影では、火薬がブーツの中に入りストッキングに張り付いてしまい、火傷を負った経験も持つ。

夫となる喜多川務は、『バトルフィーバーJ』でトランポリンなどの一部シーンでミスアメリカのアクションを代行しており、彼女が喜多川を意識したのはJAC入団後だったと述べている。

主な出演作品

テレビドラマ

スーパー戦隊シリーズ
『バトルフィーバーJ』（1979年 - 1980年）- ミスアメリカ（スーツアクトレス）、村人、看護婦
『電子戦隊デンジマン』（1980年） - デンジピンク（スーツアクトレス）
『太陽戦隊サンバルカン』（1981年） - 海女
『燃えろアタック』 - スタント
『特捜最前線』 - エキストラ
『はまなすの花が咲いたら』（1981年）- スタント
『噂の刑事トミーとマツ』 - スタント

映画

『仮面ライダー×スーパー戦隊 スーパーヒーロー大戦』（2012年） - ミスアメリカ（スーツアクトレス）

その他

電子戦隊デンジマンショー（後楽園ゆうえんち） - デンジピンク
太陽戦隊サンバルカンショー（後楽園ゆうえんち） - ゼロツー

参考文献

『東映ヒーローMAX』VOL.10、辰巳出版、2004年9月10日、ISBN 4-7778-0061-X。

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