小野裕幸

小野裕幸：陸上競技の道を極めたランナー、そして指導者へ

小野裕幸（おの ひろゆき）は、1986年10月3日、群馬県勢多郡富士見村（現在の前橋市）に生まれました。富士見村立富士見中学校、前橋育英高等学校を経て、順天堂大学スポーツ健康科学部を卒業。その後、日清食品グループに所属し、現在は慶應義塾大学競走部長距離ブロックのコーチを務めています。

競技者としての輝かしい足跡

小野は長距離走の選手として、数々の実績を残しました。

2004年: 国民体育大会陸上競技少年男子A 5000mで6位入賞（日本人4位）を果たし、その才能を早くから示しました。
2005年: 世界クロスカントリー選手権に日本代表として出場。男子ジュニアで52位という結果を残しました。また、金沢百万石ロードレースではハーフマラソンで3位に入賞。ひろしま男子駅伝では、区間2位の好タイムを記録しました。
2006年: 大学1年生ながら箱根駅伝7区に出走し、区間2位の好成績を収めました。全日本大学駅伝では2区で区間2位の快走を見せ、チームの順位を大きく押し上げました。
2007年: 箱根駅伝ではエース区間2区に出走。苦戦するもチームの総合優勝に貢献しました。また、関東インカレ10000mでは日本人最高の2位入賞を果たし、世界クロスカントリー選手権にも出場しました。
2008年: 箱根駅伝5区では、脱水症状による低血糖状態に陥り途中棄権となりましたが、その姿は多くの人々の心を打ちました。関東インカレでは10000m8位、5000m6位。全日本大学駅伝予選会では個人2位で日本人トップの成績を収めました。日本インカレでは5000mで4位、箱根駅伝予選会では個人10位に入りました。箱根駅伝本戦では5区を走り、区間2位の好走を見せました。
2010年: 日清食品グループ入社後、全日本実業団対抗駅伝で7区アンカーとして出場。区間賞を獲得し、チームの初優勝に貢献しました。
2015年: 日本陸上競技選手権大会5000mで4位に入賞しました。

指導者としての新たな挑戦

2019年7月31日、小野は日清食品グループ陸上競技部を退部し、選手としてのキャリアに終止符を打ちました。翌8月からは、慶應義塾體育會競走部のコーチに就任し、指導者としての新たな道を歩み始めました。選手時代に培った経験と知識を活かし、次世代のランナー育成に情熱を注いでいます。

主な記録

5000m: 13分39秒98 (2014年)
10000m: 27分57秒85 (2015年)
ハーフマラソン: 1時間03分30秒

小野裕幸は、選手としてだけでなく、指導者としても陸上競技界に貢献していくことが期待されています。

参考資料：
小野裕幸 - ワールドアスレティックスのプロフィール（英語）
日清食品グループ 陸上競技部 チームプロフィール

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