慶應義塾大学競走部

慶應義塾大学体育会競走部は、1917年に創部された歴史ある陸上競技部です。関東学生陸上競技連盟に所属し、横浜市港北区と川崎市中原区を拠点に練習を行っています。

概要

創部以来、日本選手権やインターカレッジなどの主要な大会で数多くの優勝者や上位入賞者を輩出してきました。

歴史

箱根駅伝

慶應義塾大学は、箱根駅伝の第1回大会から参加した4校のうちの1校です。過去に30回の出場経験があり、1度の優勝も果たしています。しかし、第70回大会を最後に本大会への出場が途絶えています。

この背景には、戦後に広まった駅伝有害論の影響があります。選手が故障しやすくなる、選手寿命を縮めるなどの懸念から、早稲田大学と共に1951年の第27回大会への出場を辞退しました。この影響で選手が集まりにくくなり、約10年もの間、箱根駅伝への参加が叶いませんでした。

1959年の第35回大会で予選会を突破し、ようやく復帰を果たしましたが、1960年代から1970年代にかけては、予選会を通過してもシード権を獲得することができませんでした。1971年の出場以降は、出場枠の多い記念大会である第50回、第60回、第70回大会に出場できたのみで、2000年代以降は予選会での低迷が続いていました。

創部100周年を迎えた2017年4月には、駅伝強化を目的とした「慶應箱根駅伝プロジェクト」が発足しました。日本体育大学OBの保科光作氏が長距離コーチに就任し、2019年8月には順天堂大学OBの小野裕幸氏が後任として就任しましたが、2022年度で退任しました。

プロジェクト開始以降、関東学生連合チームに選手を輩出するなど、予選会の成績は徐々に改善傾向にあります。しかし、大学がスポーツ推薦を行っていないことや、部活動に自主性を重んじる気風があるため、強化は指導者や学生の努力、OB・OG、教員など周辺関係者の支援に頼らざるを得ない状況です。また、活動資金も部で賄わなければならないため、大学全体で支援体制を築いている他の大学との間には、実力や環境面で大きな差が生じており、部の強化は依然として困難を極めています。

慶應義塾大学のタスキは、第1回大会では水色、最後に本大会に出場した第70回大会では青・赤・青の3色を採用しています。

主な出身者

鈴木聞多
大江季雄
河野太郎
横田真人
山縣亮太
小池祐貴
廣瀬英行
中村宝子
樺沢和佳奈
豊田兼

外部リンク

公式サイト
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