小野駅 (兵庫県)

小野駅：小野市の拠点駅

小野駅は、兵庫県小野市神明町に位置する神戸電鉄粟生線の駅です。1951年12月28日に電鉄小野駅として開業し、その後小野駅に改称されました。現在では、島式1面2線のホームを持つ橋上駅として、地域住民の生活を支えています。

歴史と変遷

戦前、小野町の玄関口は加古川線小野町駅でしたが、1951年の電鉄小野駅開業により状況が変わりました。当初は三木駅からの延伸終着駅でしたが、翌年には粟生駅まで延伸、途中駅となりました。その後、駅舎の改築や無人化などを経て現在に至ります。1971年には、入れ替え作業中の電車が暴走し、粟生駅で停車中の電車に衝突するという事故も発生しました。この事故は、安全管理体制の強化を促す契機となりました。1988年には駅名を現在の「小野駅」に改称し、1991年には橋上駅舎が完成しました。2002年には無人化されましたが、駅務遠隔システムの導入により、安全・安心な運行が確保されています。

駅構造と設備

小野駅は、島式1面2線のホームを持つ行違い可能な橋上駅です。ホーム有効長は4両分となっており、改札口は1ヶ所です。駅務遠隔システムにより、自動券売機、自動改札機、自動精算機、ビデオカメラ、インターホン、シャッターなどが遠隔操作され、駅員巡回駅となっています。定期券の販売は曜日によって異なります。1・2番のりばはどちらも両方向の入線・出発に対応しており、2番線の横には折り返し線（ホームなし）もあります。通常は1番のりばに粟生行き、2番のりばに鈴蘭台・新開地方面の列車が発着しますが、時間帯や当駅折り返し列車の状況により変更される場合があります。夜間には、1番のりばと2番のりばに3両編成、留置線には4両編成が留置される運用もあります。

利用状況と周辺環境

2021年度の1日平均乗車人員は約1,532人です。東口と西口の両方にロータリーがあり、小野市の代表駅として市街地に位置しています。駅周辺には、小野市立好古館、小野商店街、兵庫県立小野高等学校、兵庫県立小野工業高等学校、小野市立小野中学校、小野市立小野小学校、小野本町郵便局などの施設があります。また、バス路線も充実しており、公共交通機関の拠点となっています。小野駅前から始まる小野商店街は、江戸時代から続く全長約850mの歴史ある商店街です。

アクセスと今後の展望

小野駅は、神戸電鉄粟生線を利用してアクセスできます。隣の駅は市場駅と葉多駅です。周辺には多くの学校や公共施設、商業施設があり、地域住民にとって欠かせない存在です。今後、小野市の発展に伴い、駅周辺の開発や利便性の向上も期待されます。駅務遠隔システムの活用による効率的な運営と、安全対策の継続的な強化により、地域住民にとって安全で便利な駅として、更なる発展が期待されます。

脚注

記載されている情報は、公開情報に基づいて作成されています。
利用状況などは、年度によって変動する可能性があります。
* 駅周辺施設の情報は、記事作成時点のものです。

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