小高駅

小高駅（おだかえき）について

小高駅は、福島県南相馬市小高区東町一丁目に位置する、東日本旅客鉄道（JR東日本）の常磐線の駅です。この駅は、1898年に日本鉄道の駅として開業し、以降多くの歴史を刻んできました。特に、地域の交通の要所としての役割を果たし、長い間多くの旅客に利用されています。

歴史

小高駅は、1898年5月11日に開業しました。その後、1906年には日本鉄道の国有化に伴い官設鉄道に属するようになり、1909年には常磐線に編入されました。1949年に日本国有鉄道が設立され、1972年には貨物の取り扱いが廃止されました。1987年の国鉄分割民営化により、東日本旅客鉄道の駅となりました。

2011年には、東日本大震災による影響で一時営業を休止しましたが、2016年には運転が再開されるなど、復旧に向けた動きが続きました。また、2020年には無人駅化となり、ICカード「Suica」が利用可能となるなど、利便性の向上も図られています。

特に2024年2月には、無人駅の駅舎内に「haccoba 小高駅舎醸造所&PUBLIC MARKET」がオープンする予定であり、無人駅に醸造所が併設されるのは、日本で初めての試みとなります。さらに10月には、えきねっとQチケのサービスが提供開始される予定です。

駅構造

小高駅は、原ノ町統括センター管理の無人駅で、相対式ホームが2面、2線を持つ地上駅です。木造の駅舎が特徴的で、ホームと駅舎は跨線橋で接続されています。震災前は「みどりの窓口」が設置されていましたが、現在は自動券売機しか設置されておらず、無人化によりその機能も制限されています。

駅事務室は、フリースペースとして開放され、Wi-Fiやコンセントが利用可能です。特に通学ラッシュ時にはJR社員による特別改札が行われ、地域住民や利用者の利便性を図っています。

また、常磐線の仙台エリアにおけるSuica利用区域の南端に位置し、いわき方面へのSuica利用はできません。小高駅周辺には商店街や住宅地が広がり、地域の中心としての役割を果たしています。

利用状況

過去のデータによると、2000年度から2018年度の間に小高駅の1日平均乗車人員は変動していますが、特に震災後の状況には影響が出ています。

近隣情報

小高駅周辺は、旧小高町の中心部で、商店が点在しています。地域は避難区域であったが、2016年にその解除が行われて以降、復興が進められています。この駅は、特に相馬野馬追や小高花火大会などのイベント時期には、混雑が見られることがあります。当駅は、常磐線を利用する際に重要なアクセス地点となっています。

隣接駅には、桃内駅と磐城太田駅があります。このように小高駅は、歴史の深い場所でありつつ、地域再生へ向けた新たな試みが進んでいます。

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