小鳴門大橋

小鳴門大橋の概要

小鳴門大橋（こなるとおおはし）は、四国の徳島県にある斜張橋で、全長は530メートル、幅は24.5メートルです。この橋は、中央径間が280メートルで、主塔は59メートルの高さを誇ります。小鳴門海峡に架かるこの橋は、四国側の瀬戸町明神と高島側の鳴門町高島を結んでおり、徳島県道11号鳴門公園線が通っています。

小鳴門大橋は、明神桟道橋および明神高架橋と高島高架橋とそれぞれ接続しており、四国人の交通機関として重要な役割を果たしています。全長では四国三郎橋には及びませんが、幅員や中央径間においては、徳島県内の斜張橋の中で最大規模を持っています。

歴史的背景

この橋は、神戸淡路鳴門自動車道の全通に向けて、既存の小鳴門橋に代わる観光道路として計画されました。工事には約130億円が投じられ、徳島県がその責任を担い進めてきました。開通は1998年2月2日で、記念式典には約2,500人が参加し、渡り初めが行われました。

• - 1989年9月 - 計画発表
• - 1992年11月 - 着工
• - 1998年2月 - 開通

橋の用途と現状

小鳴門大橋は、元々は鳴門公園線のバイパス道路として建設されたものの、その開通当初は鳴門公園や徳島県の主要道路である吉野川バイパスと未結合でした。接続が完了するまでには中山トンネルの開通を待たなければなりませんでしたが、今でも全線完結しているわけではありません。結果的に、「鳴門公園線」という名称は実際の観光道路としての役割を果たさず、主に鳴門町住民の生活道路や鳴門教育大学、鳴門ウチノ海総合公園へのアクセス道路として使用されています。

名称の由来

小鳴門海峡および鳴門海峡に架かる橋の名称は似ているため混同されやすいのが特徴です。歴史的な背景から、計画当時の仮称は「第二小鳴門橋」でした。海峡部に架かる大規模な橋に「第二」と名付ける例は、ボスポラス海峡や関門海峡などでも見られます。

近隣の橋梁

小鳴門大橋の周辺には、鳴門・小鳴門両海峡にかかる他の橋も存在します。代表的なものには、

• - 大鳴門橋
• - 撫養橋
• - 小鳴門橋
• - 小鳴門新橋

があります。また、当橋梁から直線距離で100キロメートル圏内には、いくつかの著名な斜張橋が位置しています。

• - 東神戸大橋
• - 櫃石島橋
• - 岩黒島橋
• - 天保山大橋
• - 末広大橋
• - 四国三郎橋

参考情報

小鳴門大橋についての詳細な情報は、『徳島年鑑 平成10年版』（徳島新聞社、1998年）を参照にすることができます。

もう一度検索