少女と世界とお菓子の剣 〜Route of AYANO〜

ゲーム紹介

『少女と世界とお菓子の剣 〜Route of AYANO〜』は、2009年8月15日に登場した同人ブランド、私立さくらんぼ小学校によるアダルトゲームです。この作品は、同ブランドにとって初の本格的なストーリー展開を持つ作品であり、全3部作の第一弾となっています。公式略称は「せかけん」で、多くのファンに親しまれています。

概要

本作は、選択肢が存在するものの、様々な分岐を持つ従来のアドベンチャーゲームとは異なり、主に一本道のストーリー展開が特徴です。学園を舞台にしており、恋愛関係やキャラクターとの絡みが描かれるのが魅力の一つです。前身作品に登場したキャラクターも多数顔を見せており、久しぶりにファンには嬉しい要素が盛り込まれています。

特に目を引く点は、メインヒロインが中学生であることや、巨乳キャラクターの登場です。これらは、同ブランドにおいては珍しいテーマであり、ユーザーからの反響も好評でした。シナリオライターの苦魔鬼は、過去の作品『Close 2U』と同じく、多くの感想が寄せられたと述べています。

舞台背景

物語の舞台は夢広町にある、風雛学園です。この学校は小中高一貫教育を提供し、学年ごとにネクタイやリボンの色が変わるのが特長として知られています。特に、今年のテーマカラーは赤が1年、青が2年、緑が3年というように、学年ごとに色分けされています。

あらすじ

作品は、あるラジオ番組に熱中する汐見稔雄が主人公です。彼は、学校初日、バスの中で痴漢に立ち向かう少女、春野苺と出会い、そこから物語が動き出します。初夏のある日、稔雄は古いラジオから流れるノイズの中から言葉を聞くようになり、それにまつわる出来事が学園で次々と発生していきます。日々の出来事の中で、苺と滝沢奈々子が所属する「占い部」の存在が明らかになり、彼女たちは「夢を狩る者」として、現実に潜む謎と戦う使命を負っていることを知ります。

そこから、友情や謎解き、そして時には裏切りが絡むスリリングなストーリーが展開されていくのです。稔雄は「世界の夢を狩る仲間」として、苺と共に行動を共にする決意を固め、夢と現実の境界が曖昧になる中で真実を見極めていきます。

登場キャラクター

本作のキャラクターは、風雛学園の中級部の生徒たちが中心です。主人公の汐見稔雄をはじめ、春野苺や滝沢奈々子など、個性的なメインキャラクターが登場します。

• - 汐見稔雄（しおみみのお）: 本作の主人公で、熱心なアイドルファン。年代物のラジオには特別な力があります。
• - 春野苺（はるのいちご）: 知的な少女で「お菓子の剣」を持つ、強気な性格。
• - 滝沢奈々子（たきざわななこ）: 学園のマドンナであり、言霊の力を持つ美少女。物語の中重要な役割を果たします。
• - 苗代アヤノ（なえしろあやの）: 主人公の幼馴染で、本作の唯一の攻略対象。

他にも多彩なサブキャラクターが登場し、一つ一つの物語が絡み合い、待ち受ける秘密が明らかにされていきます。

ゲームシステムと演出

本作は、テキスト選択肢タイプのアドベンチャーゲームとして設計されており、シナリオエンジンには吉里吉里が使用されています。選択肢があるものの、物語は基本的に一本道に進展するため、プレイヤーは物語の流れに集中して進めていくことが可能です。また、コミカルなシーンは漫画形式の演出が施されており、独特の雰囲気を楽しむことができます。

本作は、ストーリー性やキャラクターの成長、夢と現実の対立を描くことで、プレイヤーに深い感動を与えることを目指しています。

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