少女レイについて
「少女レイ」は、音声合成ソフトである
初音ミクを用いたVOCALOID
楽曲で、
2018年7月18日に日本のボカロPである
みきとPによって公開されました。この
楽曲は、彼が参加したアルバム『EXIT TUNES PRESENTS Vocaloseasons feat.
初音ミク〜Summer〜』に収録され、同日に
ニコニコ動画および
YouTubeで公開されました。
背景
「少女レイ」は、1994年に放送された
テレビドラマ『
人間・失格〜たとえばぼくが死んだら』からインスパイアを受けて制作されています。このドラマは、主人公の少年・大場誠と彼に対して恋心を抱くも、裏では彼をいじめる少年・影山留加の物語が描かれています。影山は大場の自殺を経て、後悔に苦しみ自身が精神的に追い詰められてしまう展開があり、このテーマは
楽曲の歌詞にも色濃く影響を与えています。
みきとPは、幼少期にこのドラマを見て強い衝撃を受けたと語っており、特に物語中で使用されていた
サイモン&ガーファンクルの「
冬の散歩道」が印象に残っているとのこと。この
楽曲はアコースティックギターを基盤にしているため、「少女レイ」でもエレキギターではなく全てアコースティックが使用されています。この影響から、
楽曲タイトルを決定する際には「大場(誠)の亡霊」という言葉が頭に浮かんでいたそうです。
公開と評価
「少女レイ」は、そのリリースから多くのカバーを受け、
花譜や
星街すいせいといったアーティストが歌ってみた動画を公開しています。特に2019年1月3日には、
みきとP自身の歌唱版もリリースされました。この
楽曲はさらには2022年1月にはアプリゲーム『プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat.
初音ミク』にも収録され、人気が広がっています。
そして、2023年11月3日には「
レコードの日 2023」に際して、初のアナログシングルとして12インチ
レコードの発売が決定しました。このことはファンの間でも大きな話題を呼び、
みきとPの新たな一歩となるでしょう。
ミュージックビデオと聖地巡礼
楽曲のミュージックビデオでは、踏切のイラストが登場しますが、これが
島根県浜田市の
山陰本線折居駅付近にある山陰街道踏切をモデルにしているとする説があります。ファンはこの場所を訪れる「聖地巡礼」を行っており、多くの支持を集めています。
収録とアワード
「少女レイ」は、
みきとPのアルバム『DAISAN WAVE』や、伊東歌詞太郎のベストアルバム『三千世界』、自身のオフィシャルピアノスコアなどに収録されています。また、2022年12月26日に行われた「
ニコニコ動画アワード2022」では、歌ってみたの動画が歌ってみた賞を受賞するなど、その人気と評価は高まっていきました。
カバー曲
さらに、2023年4月30日には、『
バンドリ! ガールズバンドパーティ!』のゲーム内で
Poppin'Partyによるカバーも追加され、毎年新たなファンを獲得しています。これにより「少女レイ」は、世代を超えた人気
楽曲として位置づけられています。