少年シンドバッド

『少年シンドバッド』

『少年シンドバッド』（しょうねんシンドバッド、原題：Sinbad Jr. and his Magic Belt）は、アメリカで制作されたハンナ・バーベラ・プロダクションのテレビアニメです。1965年に初放送され、翌1966年には第2シーズンも制作されました。この作品は日本でも「少年シンドバッド」「冒険シンドバッド」「シンドバッドの冒険」といったタイトルで親しまれています。

概要

本作は、古典的なシンドバッドの物語をベースにしていますが、内容はオリジナルから大きく異なっています。シンドバッド少年は、オウムのソルティと共に自分のヨットで冒険を繰り広げます。物語は毎回新たな場所で事件に巻き込まれる形式をとり、彼は「マジックベルト」を使って強力な少年に変身し、悪党を撃退します。このベルトは金色のバックルが特徴で、彼が「ベルトよ、頼むぞ」と言うことでその力を発揮します。

第1シーズンでは、シンドバッドが引っ張ることで胸が少し膨らみ、電撃音でパワーアップします。第2シーズンに入ると、彼の冒険は地球だけでなく、宇宙にまで及び、突如宇宙船に変形するヨットで異星人と戦うという驚くべきエピソードも描かれます。

キャラクター

シンドバッド (Sinbad Jr.)

シンドバッド少年は、このアニメの主人公であり、彼の声はティム・マシスンによって担われています。日本語吹き替えは古谷徹が担当しました。彼が使用する「マジックベルト」はシーズンによってデザインが異なり、シーズン1では彼のイニシャル「S」が描かれたバックルが特徴です。シーズン2では、斜めの錨のマークに変更され、さらなるパワーアップが見られるようになります。

ソルティ (Salty)

ソルティはシンドバッドの相棒で、声を演じるのはダラス・マッケノンやメル・ブランクで、日本語版では四代目三遊亭金馬が担当しました。

日本での放送

本作は1965年から1966年初頭まで、日本テレビで毎日18:00から10分間放送されていました。当初は任天堂が一社提供しており、当時は約半年間放送されました。放送時間が短いことから、エピソードは2つずつまとめて放送されました。第1シーズンが終了すると即座に第2シーズンがスタートしました。この作品は、後に声優としても活躍する古谷徹が初めて参加したアニメでもあります。

その後、フジテレビやテレビ東京など多くのチャンネルで放送が行われました。フジテレビでは1966年から1968年にかけて『シンドバッドの冒険』のタイトルで流れ、テレビ東京でも数年間放送されました。

主題歌

日本版の主題歌には「冒険少年シンドバッド」という曲があり、作詞は前田武彦、作曲は萩原哲晶が手掛け、フォアジェッツによって歌われました。また、再放送時には歌詞がアレンジされたバージョンも使用されています。

『少年シンドバッド』は、冒険に満ちたストーリーと独自のキャラクターたちによって多くの視聴者に愛され続けています。

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